漢検四字熟語辞典になく、漢検漢字辞典にある四字熟語91個

漢検漢字辞典(第2版)に掲載されているものの、漢検四字熟語辞典に掲載されていない四字熟語の一覧表です。
抜け、誤植等あるかも知れませんがご容赦ください。もし何か見つけましたら連絡くださると幸いです。
だいぶ前にTwitter(x)で投稿したものですが、せっかくなのでnoteでも投稿することにしました。

①    哀矜懲創 あいきょうちょうそう
人に懲罰を与えるには、相手を思いやる心が必要であるということ。
②    悪酔強酒 あくすいきょうしゅ
願っていることと実行することが相反すること。酒に酔うことをやめようと思いながらも、つい無理に酒を飲んでしまうことから。
③    啞然失笑 あぜんしっしょう
あっけにとられて、思わず笑ってしまうさま。
④    阿鼻地獄 あびじごく
八大地獄の一つ。
⑤    阿頼耶識 あらやしき
人間の心の奥深くにある意識。全ての心の働きのもとになるもの。
⑥    安養浄土 あんにょうじょうど
阿弥陀仏のいる、まったく苦痛のない世界。極楽浄土の別称。
⑦    一伍一什 いちごいちじゅう
物事の初めから終わりまで。全部。
⑧    一業所感 いちごうしょかん
多くの人が前世における同じ業によって、現世でそれに相当する同じ果報を得ること。
⑨    一塵法界 いちじんほうかい
わずか一つの塵の中にも、全宇宙が含まれているということ。
⑩    有相無相 うそうむそう
有形・無形を問わず、世の中に存在する全てのもの。
⑪    永代供養 えいたいくよう
故人の冥福を祈るため毎年、忌日や彼岸などに寺で継続して行う供養。
⑫    大風呂敷 おおぶろしき
大きな風呂敷。大げさに誇張して話すこと。また、その話や話す人。
⑬    各人各様 かくじんかくよう
人それぞれにやり方などが違うこと。
⑭    鶴髪童顔 かくはつどうがん
年寄りが元気なこと。
⑮    家鶏野鶩 かけいやぼく
古いものや見慣れたものを嫌い、新しいものや珍しいものを好むたとえ。
⑯    頑冥不霊 がんめいふれい
頑固で道理に暗く、頭のはたらきが鈍いこと。
⑰    帰依三宝 きえさんぽう
仏門に入りその教えに従うこと。
⑱    貴顕紳士 きけんしんし
身分が高く、世に名声が顕れている人。
⑲    気随気儘 きずいきまま
思いのままに振舞うこと。また、そのさま。
⑳    機知機略 きちきりゃく
その場に応じて巧みにはたらく才知やはかりごと。
㉑ 機知縦横 きちじゅうおう
その場に応じた適切な策略を自在にはたらかせ用いること。
㉒ 耆婆扁鵲 ぎばへんじゃく
名医のたとえ。
㉓ 叫喚地獄 きょうかんじごく
八大地獄の一つ。
㉔ 居中調停 きょちゅうちょうてい
法律で、第三国が紛争中の二国の間に入り平和的解決を図ること。
㉕ 虚霊不昧 きょれいふまい
心にわだかまりがなく澄み切っていて、すべてが明らかにうつること。
㉖ 近郷近在 きんごうきんざい
近くの村々。また、そこに住む人々。都市に近い村。
㉗ 薬九層倍 くすりくそうばい
薬は原価に比べて売値が非常に高いことをいう。また、暴利をむさぼるたとえ。
㉘ 紅蓮地獄 ぐれんじごく
八寒地獄の一つ。
㉙ 群集心理 ぐんしゅうしんり
群集に加わったために起こる特殊な心理状態。
㉚ 懸軍万里 けんぐんばんり
軍隊が本体と遠く離れ、敵地の奥深く迄進軍すること。
㉛ 玄冬素雪 げんとうそせつ
冬と雪。
㉜ 行尸走尿 こうしそうにょう
便所に行くこと。転じて、日常生活のこと。
㉝ 強談威迫 ごうだんいはく
要求に従わせようと、強引におどしつけて話をつけようとすること。
㉞ 牛頭馬頭 ごずめず
地獄の獄卒のこと。
㉟ 孤注一擲 こちゅういってき
運命をかけてのるかそるかの大勝負をすること。
㊱ 才徳兼備 さいとくけんび
才知と人徳を兼ね備えていること。
㊲ 左提右挈 さていゆうけつ
互いに手を取り合って助け合うこと。
㊳ 作礼而去 さらいにこ
説法に集まった聴衆が、終わるとともに、教えに感謝し、仏に一斉に礼をして立ち去ること。
㊴ 四十九日 しじゅうくにち
人の死後、四十九日目の日。
㊵ 四十八手 しじゅうはって
相撲で、相手を負かす四十八種類の技。あらゆることをするための、種々の駆け引きや手段。
㊶ 自粛自戒 じしゅくじかい
自分から進んで言行や態度を戒め慎むこと。
㊷ 釈眼儒心 しゃくがんじゅしん
慈悲と仁愛の心をあわせもつことのたとえ。
㊸ 釈近謀遠 しゃくきんぼうえん
身近な物事や現在を疎かにして、遠くの物事や将来のことばかりを考えること。
㊹ 衆人環視 しゅうじんかんし
多くの人が取り囲んで成り行きを見ていること。
㊺ 尋花問柳 じんかもんりゅう
春の風物や景色を楽しむこと。
㊻ 寸進尺退 すんしんしゃくたい
わずかに進んで大きく退くこと。
㊼ 青山一髪 せいざんいっぱつ
はるか海のかなたに、青い山々が一筋の髪の毛のようにかすかに見えること。
㊽ 扇枕温被 せんちんおんぴ
親に十分な孝養を尽くすこと。
㊾ 拓落失路 たくらくしつろ
退けられて出世の道を断たれること。
㊿ 千五百秋 ちいほあき
限りない年月。
51 池塘春草 ちとうしゅんそう
少年のころ、池の堤の若草の上でまどろんだときの夢のこと。
52 長者三代 ちょうじゃさんだい
長者の家は、親子三代までしか続かないということ。
53 追根究底 ついこんきゅうてい
物事を、その根本まで徹底的に調べつくすこと。
54 九十九髪 つくもがみ
年老いた女性の髪。
55 手枷足枷 てかせあしかせ
行動の自由を奪うもののたとえ。
56 天手古舞 てんてこまい
非常に忙しくて、休む暇もなく立ち働くこと。うろたえて騒ぐこと。
57 同文同種 どうぶんどうしゅ
使用する文字も人種も同じであること。
58 徳性涵養 とくせいかんよう
じっくりと道徳心を養うこと。
59 頓証菩提 とんしょうぼだい
修行をすることなく、速やかに悟りを開くこと。
60 菜種梅雨 なたねづゆ
菜の花の咲く三月下旬から四月にかけて、いつまでも雨が降り続くこと。
61 軟紅塵中 なんこうじんちゅう
華やかな事物にはふれる都会のようす。
62 二百十日 にひゃくとおか
立春から数えて二百十日目の日。
63 如意宝珠 にょいほうじゅ
すべての望みをかなえてくれるといわれている珠。
64 八十八夜 はちじゅうはちや
立春から数えて八十八日目の日。
65 八宗兼学 はっしゅうけんがく
仏教八宗の教義を広く学ぶこと。広く物事に通じること。
66 鼻元思案 はなもとじあん
目先だけの浅はかな考え。
67 人身御供 ひとみごくう
生贄を神に供えた事。また、その人。
68 百折不挫 ひゃくせつふざ
度重なる困難にめげず、耐え抜くこと。
69 風清弊絶 ふうせいへいぜつ
社会の風習が改まり、悪行や弊害がなくなること。
70 不飲酒戒 ふおんじゅかい
仏教の五戒の一つ。
71 不可思議 ふかしぎ
人間の知恵や常識では理解できないこと。
72 不承不承 ふしょうぶしょう
不本意ながら。いやいや。
73 仏籬祖室 ぶつりそしつ
仏教の教え。仏の家の垣根と禅宗の祖の部屋の意から。
74 平滑流暢 へいかつりゅうちょう
言葉などがなめらかに、よどみなく流れ出るさま。
75 平平坦坦 へいへいたんたん
地面に肯定や凹凸がなく、極めて平らなさま。
76 片言折獄 へんげんせつごく
ただ一言でだれもが納得するような裁判の判決を下すこと。
77 宝篋印塔 ほうきょういんとう
供養塔、また墓碑塔。
78 磨揉遷革 まじゅうせんかく
人を良い方向に教え導くこと。
79 無手勝流 むてかつりゅう
相手と戦わずに、策をめぐらして勝つこと。自分勝手なやり方。自己流。
80 無理算段 むりさんだん
苦しい状況のなかで物事を治めたり金銭のやりくりをつけたりすること。
81 無理難題 むりなんだい
とうてい聞き入れられないような要求。
82 名山勝川 めいざんしょうせん
景色の良い山や川。
83 明目張胆 めいもくちょうたん
周囲に気を配り、思い切って事に当たること。
84 猛虎伏草 もうこふくそう
英雄は、たとえ現在は身を隠していても、いつか世に現れるたとえ。
85 物臭道心 ものぐさどうしん
信仰心からではなく、生活の苦労が嫌で出家した僧。
86 有口無行 ゆうこうむこう
口で言うばかりで実行しないこと。
87 乱離骨灰 らりこっぱい
めちゃくちゃになること。
88 良二千石 りょうにせんせき
人民のための善政を行う地方長官のこと。
89 連銭葦毛 れんぜんあしげ/れんせんあしげ
馬の毛色で、葦毛に銭のような形をした灰色の斑点があるもの。
90 六十六部 ろくじゅうろくぶ
法華経を六十六部書写し、日本六十六か所の霊所を巡礼して、一部ずつ奉納する行脚僧。
91 論功行賞 ろんこうこうしょう
論功により、ふさわしい賞を与えること

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