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サヨナラ逆転満塁ホームラン@スターバックス。

天気がいいと、本が読みたくなる。

最近購入した本をトートバッグに入れ
近所の『スターバックス』に出かけました。

ホットのドリップコーヒーと
アールグレイミルククリームドーナツを注文。


「 ありがとうございます。
 お会計は683円になります 」


財布を開けてみると、小銭がわんさか。


「 お、結構あるな 」


「 お、お、小銭だけでいけるかも 」


「 お、お、お、もしかしたらピッタリかも… 」


数えてみると
100円玉が6枚、10円玉が8枚、1円玉が2枚。

まさかまさかの
1円だけ足りないというなんとも切ない結末に。


「 くっそー、あと1円でピッタリだったのに… 」


でもそう思ってすぐ
自然とこんなことが頭に浮かんできました。


「 これはこれでラッキーなのかもしれない 」


今までそんなこと考えたことないのに。
で、思い浮かんだ理由はこんな感じでした。


「 " お " を3回重ねてしまうほどに
 だんだんと気持ちが盛り上がっていって
 感情があれだけ揺れたってことは
 その結果がどうなったにせよ
 そこにはきっと明るい何かが隠されていて
 それを見つけられるかどうかは自分次第なんだ 」


それがどれだけ
スペシャル都合のいい理由なのかは
さすがの自分でもわかってはいるのですが
その瞬間の自分にとっては
ごくごく自然と頭に浮かんだもので
しかも当たり前にそれを受け入れられもした。

ということは
まぁ、自分にとってはよしだよな
とスッキリした気持ちで
千円札を取り出し、お会計をしました。


「 ビビビビビビビビーーー 」


お釣りをもらおうとすると
いつもよりレシート発行まで時間がかかりました。

やたらと長いレシートが登場。

それはランダムに出てくる
アンケートQRコードがついたレシートで
これに答えるとトールサイズのドリンクが
無料でもらえるという
当たりレシートだったのです。

いきなりラッキーがやって来た。嬉しき。




店内が見渡せる大好きな角の先に座って
ジョン・メイヤーの音楽をイヤホンで聴きながら
ドーナツひとかじり、コーヒーひとのみ。

持ってきた本は
プロダクトデザイナー・秋田道夫さんの
『機嫌のデザイン』(ダイヤモンド社)

読み始めてすぐ「うおお」と唸ってしまいました。


「 " 偶然の巡り合わせ " というのは
 誰の上にも吹く風のようなもので
 別段誰かに特別強く吹いているとは思いません 」



「 しかし
 " 風を感じる感性と体勢 " を整えておかないと
 風向きの変化は感じられません。
 イソップ童話の 『北風と太陽』ではないですが
 寒いからといってフードをかぶっていては
 せっかくの風向きの変化も感じられないのです 」



そっか
「これはこれでラッキーなのかもしれない」
ってふいに頭に浮かんできたのは
風向きの変化を感じられたからなのかも。

体勢を整えておいたわけではなく
もちろん、たまたま感じただけなんだけども
直感には自分を予期せぬ景色のもとへと
連れて行ってくれる何かがあるから。

って、これもまた
スペシャル都合のいい捉え方なのかもしれないけど
それでいいのだ、それがいいのだ
それをよしとするのだ、自分の人生のなかでは。



69歳の秋田道夫さんの
軽やかな思考はとてもとてもステキで
自分もこんなスタンスで生きたいなと思いました。


『 出かける時には
 ユーモアと機嫌のよさをポケットに 』


次にスタバに来るときには
アンケートに答えた当たりレシートを使って
ホットのカフェモカのトールサイズを注文しよう。

ショットを加えてちょっと苦くしたら
今の季節にピッタリ合うかもしれないなぁ。

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