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自分の意見が変わってしまうこと。

ここ1年くらい
車の中では音楽だけじゃなく
音声を聴くようにもなってきていて
そのなかのひとつが
「Spotify」で聴くことのできる
『ホントのコイズミさん』という番組。

女優・小泉今日子さんが
本に関わる人に会いに行って
本にまつわる様々な話しをする番組なのですが
つい最近の休みの日に
うちの奥さん光葉と一緒に聴いた回で
すごく考えさせられる話しがありました。

自分の言ったことを忘れやすかったり
昨日までとは考えが変わってしまうことについて
小さな悩みを抱えてるという小泉今日子さんに対して
生物学者の福岡伸一さんがしたというこんな話し。


『 人間の細胞は
 毎日生まれ変わっていて
 何十日かしたら
 全部の細胞が入れ変わっちゃうんです。
 だから昨日と今日で
 考えが変わることは当たり前です 』


それに対しての小泉今日子さんの意見。


『 毎日、今日の自分と向き合う。
 今日は今日の私なんですよね 』


『 昨日の私はこう思ったけど
 今日の私はこう思うっていうのを
 許してあげるっていうことは
 自分を「感じる」っていうことじゃないかなと 』


ブラジルやコスタリカに住んでて
交流のあった友人やチームメイトは
意見がどんどん変わっていました。

それに対して納得がいかず
「言ってることが違うだろ」と文句を言うと
決まってこの返しが飛んできていました。


「 いやいや、昨日は本当にそう思ったんだよ。
 でも今日は違うと思ったんだからしょうがないだろ 」


当時は
「いやいや、完全に言い逃れだろ…」
と思ってましたが、そうじゃないんですよね。

自分の場合は昔から
一度言った意見を変えることに対して
ものすごく苦手意識が強くて
すでに周りに伝えた結論なら曲げちゃダメだろと。

もちろん大事なことではあると思うのです。
特に、周りと協調しながら何かをやっていく上では
その一貫性を示していくことが基準になるので。

ただその考えがもう
自分の中でもしっくり来なくなっているのに
言ってしまった以上は引き下がれない的な
過去の自分に囚われてしまってるだけで
曲げようとしないのなら、それは危険であって。


『 昨日の私はこう思ったけど
 今日の私はこう思うっていうのを
 許してあげるっていうことは
 自分を「感じる」っていうことじゃないかなと 』


この小泉今日子さんの話しを聴いて
そのときの自分の感覚にアクセスすることなく
一方的に頭に委ねてしまってることを痛感したのでした。

この後、車を置いて
筑前前原駅近くにある『駅前のバル』に移動。

店構えや雰囲気、スタンス
働いている人の人柄と大好きがいっぱいあるお店。


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乾杯したビールを飲みながら
あれこれ考えたことを光葉に話していると
彼女もまた同じ話しで脳内トリップしていたようで。

そして意見が変わることについて
こんな確信めいたことを、ほんとサラッと。


『 周りに流されてるんじゃなくて
 自分の感覚に流されてるならOKだよね 』


はい、参りました、自分をもっと感じていきます。


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