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世界観episode 32 -DJイベントの大成功-後編 (HSS型HSP大学生編⑨)

大学生活も終盤のDJイベントの成功は

4年間の大学生活で一番達成感を得られた

ものでした。

多くのお客さんが入る

レギュラークラブイベントを主催し

自分の拘りのDJプレイが披露できる場

それは簡単にはお金では買えないし

努力してきたものが、認められているとき

ほど、HSS型にとっては幸福感を感じられる

ものはないだろうと思います。

周りの同級生が就職活動をしていくなか

今の楽しい活動を手放したくない一心で

全く見向きもしませんでした。

当時は就職氷河期、就職できるかも分からないし

就職できたとしても、サービス残業は当たり前

制作系は会社に泊まることもザラにあるという

噂を聞いていたので、何とか就職せずに

好きなコトだけして生きていけないかずっと

考えていました。

そしてデザイン系の美大の卒業が間近に迫って

いるにも関わらず、何を思ったのか

マックで音楽を作る「DTM」というものに

ハマっていきます。というのもDJはいくら

上手くても、他人の作った音楽をうまく繋いで

いる状態です。もちろん、その役割も重要なの

ですが、クリエイター気質だった僕たちの

グループは、音楽をリリースして

海外のレコード会社と契約して

初めて一人前のDJプロデューサーとして

認められるのではないかと考え始めていました。

もちろん勉強してきたデザイン活動も並行して

いたのですが、そのDJイベントの広告を作ったり

ロゴを作ったり、あくまでも中心はDJ音楽活動

にありました。

イベントはどんどん成功していき、ついには

海外からの大物アーティストを招待する

までになっており、カタコトの英語で

京都の料亭で接待したり、自分たちのイベントを

売り込んだり、コネクションはどんどん

広がっていきました。

そうこうしているうちに周りの就活をしていた

知り合いは「電〇」「博〇堂」といった大手

広告会社や大手ゲーム会社に就職が決まって

いきました。

今思うと、就活も併用して行い、趣味のDJ活動は

帰宅後や休日にバランス良くうまくやれば良かった

のに、その発想に至らないくらい自分ののめり込み

具合に謎の核心があったように思います。

HSS型の自分には何かあると思える能力が

発揮されていたように思います。

世界観episode 33 -「さぁ芸大卒」で違うことがしたくなる
へ続きます

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