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世界観episode 09 -根暗になっていった小学校高学年 (HSS型HSP小学生編④)

小学校5年生になる頃、学校では

担任の先生と相性が悪く、徐々に

消極的な性格になっていきました。

4年生まで認められたいた宿題の

やり方も「無駄が多いと指摘され」

ある程度何でもできて

「調子にのっていた」少年は

徐々に陰りが見え始めます。

そして家では中学生の兄が

毎日のように荒れ始め、

念仏のように

自分の不幸を唱え始めるように

なりました。

「俺は神に見捨てられた」

「俺は運が悪い」

今思えば兄がおかしくなる前兆としては

十分変なことを言っていた気がします。

普通じゃないなと思いつつ

兄弟といえど、けっこう他人にドライな

「HSS型気質」の僕は、我関せずで

できるだけ関わらないように

しようと思っていました。

そして「べき。ねば」で否定ばかりの父親と

兄は毎日取っ組み合いの喧嘩を

していた気がします。

そして事あるごとに兄にいきなり

しばかれたり「とばっちり」を

受けていた僕はどんどん

心を閉ざしていきました。

「食卓の団欒も常に気をつかう」

「兄貴も頭がおかしい」

僕は一人で部屋に籠って

漫画を描いたり、ゲームをしたり

とにかく一人の時間を楽しんでいた

気がします。

学校の担任の先生とも相性が悪く

家庭でも落ち着かない

唯一救いだったのはファミコンソフト

「ファイナルファンタジー2」

で出会ったことです。

これは「ドラクエ」に続く日本を

代表するRPGソフトです。

ドラクエの世界とは違った退廃的

なとてもダークな世界感に

子供ながらに物凄く感銘を受けていました。

このゲームはレベルという概念が

なく熟練度という無限に

ステータスを強くできるゲームでした。

ラスボスを倒し終わった後も

延々とキャラクターのステータス

を上げていました。

そして当時入っていた漫画クラブでは

イメージキャラクターを担当している

天野喜孝氏に影響を受け

小学生ながらにその繊細な水彩画に

影響を受け、模写していました。

△ファイナファンタジー2 天野喜孝の描く世界感

皆が鳥山明や定番の作品を描く中

なかなかマニアックなイラストを

描いていた姿はHSS型の

「みんなと同じじゃないものが

好きな自分の意外性が好き」

が発動していたのではないかと思います。

世界観episode10 -教室ヒエラルキーと恋愛の始まり
へ続きます

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