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いつの日かこの星から消えても

卵焼きを焼く。 昔からだし巻きは苦手なので 砂糖をたっぷり入れた甘いやつ でも今日私が作った卵焼きは私しか知らない 私のお腹に入って消えていく 2年同棲した恋人は 私が作った手料理の味をもう忘れているかな 誰かに食べてもらえれば それがその人の家庭の味になれば 忘れられずにすむと思ったけど あなたの家庭の味は別の人の手料理になるんだろう 私の生み出したものを知ってくれてる人って どれくらいいるのかな その僅かな人の何人がそれを忘れずにいてくれるかな 必死に紡いでいる今

    • 孤独は優しい

      漫画の一コマ。 「死ぬ時は1人だよ」 少年ジャンプの「呪術廻戦」という漫画で 現代最強の呪術師、五条悟が発した言葉。 意識の変革と成長を促すために述べた事実である。 どんなに仲間たちと協力して戦っても 最後は1人。 私はこの言葉には一見冷たく感じる 一方で、異なる感情も湧き上がる。 1人であること、孤独であることが 私の逃げ道だからだ。 ここに書くのは、ふと孤独を想像して逃げ道を求める私の感覚の話。 私は人と関わり社会的な繋がりを作る中で だんだん自分がレイヤーを重ねら

    いつの日かこの星から消えても