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本当にあった怖い話②

以前は北朝鮮の拉致事件が中心になった。今回は「未解決事件」をいくつか書いていこう。(北朝鮮の拉致事件も、とても怖い話でした。しかし、拉致事件を私たちは忘れてはならない。だから、少しでも多くの人に、下のリンク先の記事を読んでほしいです。)

※閲覧注意。衝撃的な事件についての記録です。グロやホラー耐性が無い人はもちろん、この記事を読むと事件の残虐ぶりに気持ちが悪くなります。
これら事件の内容を書きながら、あらためて、防犯は自分だけでなく、周囲の人々との協力と、犯行を許さない強い意志が必要だと思っています。

なお、今回は5件ほど。ヘッダーにある「柴又放火事件」や、僕が尊敬する「漫画家」という職人さんを生む「京都精華大学」の学生が被害を受けた事件も書きたかったけど…自分のやる気と評判を見て、他の凶悪事件(北九州の監禁のやつとか、津山事件とか)も今後記事にする予定です。

福島便槽内怪死事件

トイレをのぞくと、そこには人がいた!

トイレの中からこんにちわ…

平成元年2月、福島県都路村の小学校につとめる当時23歳の女性が、休暇を経て教員住宅に帰宅。トイレで用を足そうと、ふとのぞくと、靴が見つかる。当時は汲み取り式、いわゆる「ボットン便所」であり、外に出て汲み取り口を見てみると、男性の足が見られ、女性は警察に通報した。

警察は便槽内に詰まった男性を引きずり出そうとするが、幅は直径36cm、取り出せずに結局重機で便器ごと掘り出す。死因は凍死となった。
男性はこの教員住宅から車で10分のところに住む福島第二原発の職員。女性の恋人の知人であるようだ。真冬でありながら上半身裸であり、外傷はなく、服は上半身で抱え込み、靴の片方は顔面で、もう片方は男性の自宅付近の土手で発見されている。
時系列では、24日に女性は休暇をとり実家へ帰省。男性は午前10時ごろ、自宅を出ている。25日、女性は実家、男性は消息不明。26日、女性は実家、男性の死亡推定日、便槽内で凍死。27日、女性は実家、男性の遺体が便槽内。
28日、女性は小学校へ出勤、帰宅後男性の遺体が発見される。

警察は「のぞきのうえの凍死」として処理している。

長岡京ワラビとり事件

いつ襲われるかわからぬ恐怖! 他人を暴漢として警戒しないといけないのか?
1979年5月、京都府の長岡天神駅前スーパー「イズミヤ」のパート仲間であった30代女性と40代女性が仕事後に「野山」という山菜やタケノコ狩りを楽しむ場所でワラビ採りに出かけた。
しかし、そのまま消息不明となり、家族が通報し警察が捜索。2日後に山頂近くで2人の遺体が見つかった。30代女性は胸を包丁で刺され、40代女性は首を絞められていた。
現金や所持品、弁当箱、ワラビがリュックの中で発見。40代女性のジーンズから勤め先のスーパーのレシートの裏に「オワレている たすけて下さい この男の人わるい人」と読める鉛筆書きが見つかった。

このメッセージが、不審者に追われる恐怖を感じさせます…

女性はともに激しく殴打され、男性の体液も検出されていた。

福島7歳児女失踪事件

子どもの連れ去り、断じて許すまじ! そして、子どもを守る大人の大きな責任よ…
1991年7月、福島県船引町建設業を営む男性の長女(当時7歳)は友人たちと川の字で眠っていたが、朝起きると姿を消していた。男性(父親)は21時に6歳の長男と1歳の次男(長女の弟)と寝室へ。男性の妻(母親)は22時に長女のタオルケットをかけ直す。友人は母親の友人の女子で小学4年生と2年生。
長女は一人でトイレも行けない臆病な性格。警察は身内の犯行として捜査。警察犬を捜査に導入したところ、玄関先で長女のにおいを失った。
聞き込みによれば、当日23時ごろ白い車が目撃されている。

実は男性宅には、男性の姪が同居していた。その姪の恋人である20歳の男は、男性が営む建設会社で働き、男性の家に転がり込んでいた。
長女と寝ていた子どもたちによると、その20歳の男が夕方テレビゲームで遊んでいた長女に「夜12時にいっしょに出かけようよ」と声をかけていた。

この20歳の男は元暴走族で素行が悪くシンナーを常用していた。警察は疑い事件後に2週間の取り調べを行っている。しかし、当日この男は郡山の友人に会いに行くが、だれにも会えず、電車の始発までデパートのベンチで過ごしていた。
捜査によれば、このときに男に声をかけたキャッチの存在と、郡山まで男を乗せたタクシーの運転手の存在が確認されたため、アリバイが特定され釈放されることとなった。

しかし、長女と寝ていた友人が「夜中に男が声をかけていた」記憶と、母親が「何者かが侵入したような音が聞こえたような」記憶があった。しかし警察はあいまいなことから特定できなかった。

男性は事件後、長女を自力で見つけるために会社をたたみ、10人の従業員の再就職も斡旋。
犯人を20歳男を徹底的に監視したが証拠は出ず、やがて顔を見るのも嫌になってきた。この20歳男は不遜にも、テレビ朝日系の「テレビのチカラ」に出演し、「時が来たら真実を語ります」の宣った。

なお、恐れるべく子どもの失踪事件としては、1989年の徳島の貞光町(現在のつるぎ町)で4歳の少年が突然消えた事件だ。
一家は親戚の葬儀のために親戚宅に宿泊、翌朝8時に少年は姉と弟と父親、従兄弟の5人で散歩に出かけた。
家まで10mほどの場所、父親は玄関先にて、まだ家に戻りたくなさそうに留まっていた少年を確認。父親が抱いていた弟を母親に玄関であずけて玄関先に戻ってみると、少年は失踪していた。その間、およそ40秒である。

即座に周辺を探したが見つからず、午前10時に警察に通報、地元住民や消防団も集まり約100人の捜索を行うが、いまだ発見にいたってはいない。

八王子スーパー・ナンペイ事件

犯人は外国人も混成する強盗団? アウトローが表社会に食い込んでくる恐ろしさか?

普通に仕事していただけなのに…

1995年、東京都八王子のスーパー「ナンペイ大和田店」の2階事務所にて、アルバイト女子高生従業員16歳と17歳、同じく従業員43歳が何者かによって銃撃され亡くなった。
犯行時間は21時15分からのたったの数分間。しかも犯人は金庫に手を付けておらず、周辺の貴金属類や被害者の所持品にも手を付けずに逃走していた。

警察の捜査では、当初は強盗説だったが怨恨説もとるようになった。犯行に使用された拳銃はフィリピン製のスカイヤーズビンガムとされている。
この事件は、おもに暴力団やテロリストのみが用いられてきた銃器が「東京郊外の小さなスーパーで働く普通の市民に向けられた「日本の銃犯罪のターニングポイント」と日本警察は位置付けている。

犯行を追うと、16時46分にナンペイの夜番である17歳の女子高生従業員が出勤。48分、同じく夜番の43歳女性従業員が出勤。この女性は勤務後にナンペイまで車で送ってくれた知人男性と小料理屋に行く予定だった。
17時00分、二人は21時までの勤務を開始。レジ担当であり、43歳女性は金庫番も担当していた。
17時30分ごろ、店の中を覗き込む50代の白シャツ・グレーズボンの不審な男が目撃されている。
18時30分、地元自治会の盆踊り大会がはじまる。大きな太鼓の音など喧騒に包まれた。
18時50分、非番だった16歳女子高生従業員が勤務予定の確認と17歳女子高生従業員と祭りに行くため閉店までスーパーに留まり始める。
20時ごろ、あたりの様子をうかがう不審な40~50代男性、または不審な白い乗用車が近づき、運転する男が店内を覗き込んでいる目撃が確認されている。
21時00分、ナンペイ閉店時刻。事務所へ17歳女子高生従業員が売上金を持っていき、金庫番の43歳女性従業員が保管して金庫を施錠。公園では炭坑節がはじまり、盆踊りが佳境に。
21時7分、盆踊りが終了し、ナンペイの周囲に静寂が戻る。
21時15分、43歳女性従業員が、知人男性(車で送り共に小料理屋へ行く予定)に迎えに来てくれるよう電話で頼んでいたのが通話記録で判明している。
21時17分、ナンペイ近くの高校生カップルや近所の住民が、ナンペイ方面から火薬が破裂したような音が数回鳴り響いたことが後の証言でわかる。
21時20分、43歳女性従業員の知人男性が車で迎えに来る。男性は事務所の明かりからまだ誰か滞在しているのを確認している。
21時45分、いつまでたっても43歳女性従業員が現れないため、先に行ってしまったと思い小料理屋へ向かう。
21時50分、小料理屋にいなかったため、事務所で着替えをしているかもしれず、確認のために小料理屋の女将を車にのせ、事務所をのぞいてもらう。
22時ごろ、事件現場で3人の遺体を発見。22時8分、2人は現場近くの北八王子駅前交番に駆け込む。

強盗説…この事件が起きる前から、このスーパーの事務所はセキュリティが甘く、何度も空き巣に入られていた。さらに本件以外にも多摩地域周辺で夜間のスーパーの事務所をねらった短銃強盗事件が多発しており、その事件の手口が本件と非常に酷似しているため、同じ犯行グループの関与だと思われている。
金庫には鍵が差し込まれたままで、おそらく犯人は金庫番の43歳女性従業員から金庫の番号が割り出せず、気が動転したかすぐさま逃走を図ったことが考えられる。なお、発砲数は5発で、うち一発が金庫に発砲されていた。

怨恨説…被害者3人、または会社かスーパーに恨みがあったことが考えられる。犯人は事務所内に手をつけず、すぐに従業員に発砲している。43歳女性従業員に金庫を開けさせる寸前まで追い詰めたのに発砲していることと、実は店長の机に金庫のロック解除の番号を記した紙がはられていた。
また、43歳女性従業員は素行が荒く、飲食店で男性と訪れた際に男性を激しく罵倒したり金銭を貢がせていた男性の存在も確認されており、この事件を知った43歳女性従業員の周辺の人々は「この女性に恨みをもつ者の犯行に違いない」と思うものが多かった。
また、ナンペイ大和田店は何回も空き巣や万引きに遭っていたため、店側は駐車場に見える事務所階段下に「泥棒野郎へ」という警告文を貼っていた。
ナンペイ大和田店に何らかの恨みがあるものの犯行も考えられる。

犯人像…被害者は3人とも正確に撃ち抜かれており、さらに使用された拳銃のフィリピン製スカイヤーズビンガムは性能が低く粗悪で命中率が低いため、銃の使用に長けているものと考えられる。
1説によると、2009年に日中混成強盗団のリーダー格であった日本人死刑囚が「一緒に強盗団にいた中国人の男が、八王子の事件が話題になったときに詳細を知っていた」と証言した。その中国人は2010年に中国にて死刑に処されている。

世田谷一家殺害事件

普通に暮らしていただけなのに… そして、犯人を追い続ける警察の執念!! 治安を守るのは、警察でもあり、わたしたち地域社会でもある。

2000年12月30日深夜、東京都世田谷区上祖師谷で一家4人が何者かにより全滅。
犯行は30日深夜の23時30分ごろと思われる。犯人はまず長男(6歳)の首を絞め、包丁で父親(44歳)、母親(43歳)、長女(8歳)を切りつける。
幼子に対しても包丁でメッタ刺しにしている異常なほどの犯行。歩き方から軍隊出身者である可能性も。
その後、パソコンの通信記録から犯人は侵入の翌朝まで10時間以上滞在していたと思われていたが、31日午前1時18分ごろに逃走した可能性も考えられている。午前1時18分ごろと午前10時5分ごろにネットの接続が確認されているため、当初は犯行後約10時間にもわたり犯人は被害者宅に滞在していたと思われていた。
しかし、午前10時すぎに電話が通じないとして被害者母親の実母が被害者宅に訪れたときにはすでに逃走していたこと、またマウスに衝撃があるとネットに自動接続される可能性があることから、午前1時18分以降に逃走していた可能性もある。

目的としては、キャッシュカードや運転免許証、預金通帳などの物色、産卵する書類などなどから典型的な空き巣特有の動きをしている。
犯人は犯行後、冷蔵庫からペットボトルの麦茶、メロン、アイスクリーム4個を取り出して食べていた形跡が残されていた。

犯人像…比較的若い、身長170cm前後、服のサイズはL、靴サイズは27.5cm、やせ型。男性、血液型A型、犯行時に手にケガ。利き腕は右手。帽子にマフラー、手袋、ジャンパー、トレーナー、運動靴。
ヒップバックにフランス製の香水。遺留品から警視庁は犯人の様々な情報尾を公開している。懸賞金は2000万円。

最新情報として、FLASH誌が記事にしたのが、当時焼き肉店を経営していた人物(2021年9月、60代男性)。その焼き肉店で雇っていたアルバイトが事件発覚翌日の2001年元日に、焼き肉店の常連客により、手に包帯を巻いて歩いている姿が目撃されている。
身長170cm、中肉中背、無精ひげで髪は五分刈り。実家から競技用自転車に乗っており、帽子をかぶっており、この焼き肉店を経営する60代男性によると雰囲気が似ているようだ。
さらに、この焼き肉店経営していた60代男性の自宅は数百万ほどの空き巣被害を受けていた。
この男性と面会した「世田谷一家4人強盗殺人事件 捜査担当 警視庁刑事部捜査第一課」の警官は、「この空き巣被害が、このアルバイトによるものであり、さらに世田谷一家殺害事件を起こした可能性が高い」と捜査に力を入れているようだった。
迷宮入りかと思われた、この許すまじ残虐事件。しかし、ひょっとして一筋の光明が見えたかもしれない!?

以上。グロやホラー耐性がある人が読んでも、気持ちが悪い事件です。
みなさんの、事件に巻き込まれないようにする努力、防犯への意識。
日常の薄壁のすぐ傍に、非日常があることを、ふと思わねばなりませんね。

P.S. 裁判を見学しよう!

一時期、裁判の傍聴漫画が連載され、ドラマ化もされました。

僕も一時期、裁判の傍聴にハマっていた時期があり、いくつか書いておきます。東京地方裁判所。有楽町線霞ヶ関駅のA1出口をのぼるとすぐそこ。
もちろん無料、金属探知機をくぐりますが。
平日月~金曜日、朝10時~16時まで、だったかな。
裁判内容は、当日、受付にあるファイルで確認。まあ、たくさんありますね。大きな事件は傍聴券が発行され、当選しないと傍聴できません。
食堂は安くておいしかった。定食屋、うどんやそば、喫茶店などもあったかな。

僕が見た事件は、一つが「父親が体罰で息子を死にいたらしめた」というもの。感想は、やはりお説教は飲酒をしながらやってはいけないし、父親も親の暴力で育ったよう。検察官が状況を説明していた時に、加害者である父親の唇がふるえ涙にぬれていました。演技か本気か、僕は素人なのでわかりませんでしたが。なお、計画的に追っていかないと判決までいきません。僕みたいに行き当たりばったりの傍聴だと、ガチャポン式でしか観れません。

二つ目が、やはり多い性犯罪。大学生の男(被告人)が女性を追い、強要したもの。印象的だったのが、証人に母親がいたこと。お母さんは息子さん(被告人)がいかに優しくて思いやりのある子だったか説明したが、検察官は容赦なく息子さんの破廉恥ぶりを説明。泣いているお母さん見て、僕も泣きそうになった。決して、僕はこうはなるまいと傍聴しながら改めて固く決心!!

3つ目は、男女関係。男が嫉妬に狂い、女性を包丁で刺す。刃物は女性の肺まで届いたが、幸い女性は退院できただろうが、まあトラウマですな。
(先述の性犯罪にしろ、男性のちんけで恥ずかしい性欲で、女性の人生台無しレベルのトラウマを植え付けてしまうのは恐ろしいことです。【光市母子殺害事件】とかね。門田隆将先生の名著「なぜ君は絶望と闘えたのか」は号泣しながら読みました)
話を戻すと、包丁を刺された女性は、「背中を思いきり殴られたと思った。見てみたら包丁が刺さっていた」と証言。聞いていて衝撃的でした。
さらに衝撃的だったのが、男性は嫉妬に苦しんでいたらしい。そのためにやむなく女性を刺したらしい。
それを証明するために、弁護士がとった戦略が、男性が送った「愛のメール(ラブレターですな)」を朗読するというもの。
ラブレターというより、メールなんで、思った気持ちを素直に、くだけた内容で発信できるわけです。
「○○ちゃん、会いたいよぅ! チュチュチュ!!!」とか。ひたすらそれを、弁護士先生が淡々と朗読するわけですな。

僕は、困りました。顔がめちゃくちゃに歪んでいたと思います。
しかし、目の前の傍聴人の方の肩が激しい地震のごとく震えてらっしゃってて。僕はそれを見て顔面を隠し爆笑してました。

法廷はしゃべってはいけません。帽子もかぶっていたら裁判官に怒られます。しかし、途中退場もOK。観たい裁判を見ることができます。

裁判を観ると、悲しいor憎むべき事件、しかし紙一重の人間ドラマが観れるだけでなく、「こうなると事件になるのか」という、紙一重の壁がしっかりできそうな気がします。ぜひ、一度、傍聴いかがでしょうか。

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