きまぐれコラムvol.3-牝馬とミトコンドリア-

馬券に関するコラムを2度書かせて頂きました。
多くの方に読んでいただき、馬券についてもっと教えてください、との声は悲しくも僅かではありましたが(笑)、引き続き馬券ネタの記事を書いていきたいと思います。

今回は箸休めとして、血統について少しだけ書かせて頂きます。

先日、Twitterで仲良くさせていただいている方からお話をいただいて、JCの考察記事を書きました。
(JCの予想は本当に申し訳ございませんでした。。。)
その時に、ファミリーナンバーについて少しだけ書きましたがご存知ない方が多く、反響をたくさん頂きました。

今回はファミリーナンバーって予想ファクターとして本当に使えるの??ってことを生物学(遺伝学)の観点から…

馬を見る上で血統は欠かせないもので、競走馬の能力の約33%は両親から引き継ぐ遺伝に起因。
残り66%は生まれてからの取り巻く環境と言われております。

33%と聞くと、意外と低いんだなと思われる方が多いと思いますが、この33%が競走馬としてのポテンシャルを左右する大きなポイントです。

それはミトコンドリア

人間はもちろん、すべての生物の細胞に含まれている細胞内構造物です。
吸い込んだ酸素を糖や脂肪を燃やす燃料として使用し、エネルギーを生み出す役割を果たしているのがミトコンドリアになります。

そのミトコンドリアの中にある遺伝子、ミトコンドリアDNAこそファミリーナンバーに起因しているのではないか、と私は考えてます。

ミトコンドリアDNAは母系遺伝をすることが発表されています。精子と卵子が受精すると、本来精子が持っているミトコンドリアDNAは何故か消滅するため、母からしか引き継げないとのことです。

ファミリーラインは
母、母母(祖母)、母母母(曾祖母)・・・
の配列を差しますが、ミトコンドリアDNAは母からしか遺伝しないので、全て同じミトコンドリアDNAを持つはずです。
ファミリーナンバーももちろん同型を持ちます。
(※父、父父・・・と続く配列はサイアーライン)

父は車体、母はエンジンと言いますが、ミトコンドリアはエネルギー生産の根幹を司るもので母から引き継ぐため、理にかなってるのかもしれません。

ただ、母父○○○だから長距離向きだ、という話もたくさん聞きますし、私もその理論を用いた予想をしていますが、実は母父よりも母の適性距離が重要となってくるのかとしれないと調べながら新しい仮説も生まれました。

この辺りはまだまだ研究中のため、正しい情報をお伝え出来ていませんが、母の血には秘めたる可能性を感じます。

競馬と言うよりは、馬そのものの考察になりましたが、意外と使える予想ファクターはこういうところに眠っているのかな、と考え始めた今日この頃です。

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