2022年4月の記事一覧
【読書所感】『港の日本史』(吉田秀樹+歴史とみなと研究会祥伝社新書)
ご訪問ありがとうございます。
本日、吉田秀樹+歴史とみなと研究会『港の日本史』(祥伝社新書、2018年)について紹介します。
<目次>
はじめに
第1章 「港」でわかる日本の7000年史
第2章 政治権力とともに栄えた港
第3章 世界史に名を残す日本の港はどこか
第4章 江戸の物流ネットワーク
第5章 明治150年と近代の港湾
第6章 激動の時代を生きる港
本書を読んで驚いたのは、日
【読書雑感】『ナマコの眼』(鶴見良行、ちくま学芸文庫、1993年)
ご訪問、ありがとうございます。本日、日本のアジア学者・人類学者鶴見良行氏の『ナマコの眼』(ちくま学芸文庫、1993年)について紹介します。
鶴見良行氏について簡単に紹介します。
鶴見良行氏(1926-1994)は、外交官であった鶴見憲の息子としてアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれる。アメリカのプラグマティズムの紹介や「ベトナムに平和を!市民連合」(ベ平連)を設立したことで知られ
【読書雑感】『ライフワークの思想』を読む(3)ことばと心
ご訪問ありがとうございます。
言語学が好きで、「ことば」と関連するさまざまな現象や記述などに常にアンテナを張るようにしています。
外山滋比古氏の『ライフワークの思想』を再読して、「ことばと心」についての表現が印象に残りました。
外山氏は本書でことばによって、長生きをし、若々しくなる方法を紹介しています。
外山氏は2020年96歳で亡くなりました。生前、いつも若々しい印象でした。それは、外山
【読書雑感】『ライフワークの思想』を読む(2)フィナーレの思想
昨日に続き、英文学者の外山滋比古氏の『ライフワークの思想』を読んだ感想について書きます。
本日は、「フィナーレの思想」について書いた箇所を読んだ感想です。
外山氏によれば、ライフワークという言葉は、この頃簡単に使われているが、なるほどここにライフワークがあると仰ぎ見るような仕事が案外少ないです。それで、ライフワークを気軽に口にすることより、これを人生において実現するためにもっと努力すべきだと辛
【読書雑感】『ライフワークの思想』を読む(1)ライフワークの花
ご訪問ありがとうございます。
趣味が読書のこともあり、また研究を進めるため、日頃、本をよく読むようにしています。
本日は最近、何度も読み返した英文学者外山滋比古氏の『ライフワークの思想』を読んだ感想について書きます。
本日は、第1章「ライフワークの花」を読んだ感想について綴ってみます。
著者はライフワークと花を結びつけて、本文を書き出しています。
著者は大学教員だったので、自省的に書いて