『RICOH GR』と初春の登山道
この登山の下山中、残雪も消えかけた春の雰囲気が湧き上がっている登山道をRICOH GRで撮りました。
GRはマクロ撮影ができるので、山の草花を撮るには最適ですね。
今まで登山といえばとにかくピークハント。草花なんて目もくれずにひらすらよじ登ってましたが、最近は写真がメインの登山になってます。
落ち着いたというか、年取ったというか(笑)
春ですねえ~
広葉樹は冬の間、とにかくひたすら耐えに耐え、残ったエネルギーを葉っぱに全振りして一気に緑いっぱいになります。
そして冬までの間、光合成でぐんぐん生育していくわけです。
山野草は詳しくないんですが、ググってみた所「ミヤマカタバミ」ではないかなと思います。
群生してたのでとてもきれい。
GRくらい小さいと、地面スレスレで構えても苦にならない所が良いですね。
ゼンマイとミヤマカタバミ
これがGRのマクロ、そしてボケがきれいですね。
「やせいのうんちがあらわれた」
う~ん、きのこは調べてもよくわからない。
うまそうだけど。
ムーミンっぽいね。
シダ
若気の至り
暗い杉林に佇む若い木、これでもかなりの歳月を生きてきたのかと思う。
木の生存競争は弱肉強食の超競争社会なので、この若い木を見ると応援したくなる(笑)
このカメラのサブとして持っていったGRですが、けっこう楽しく撮影できました。
こういう記録写真やマクロ撮影なんかは、やっぱりGRのようなもコンパクトカメラが良いですね。
ふと気づいたんですけど、こういう登山という主目的のついでにささっと撮った写真って、意外にシンプルで中平卓馬がいう『植物図鑑』的な気がしました。
登山で疲れてますし、ここぞってところは中判カメラで撮ったので、下山の道中で気晴らしにパシャって感じ。
なのでどの写真も非主観的様主観写真なわけで、妙な個人的気負いのない写真、「名前がわからない花だから、帰って調べよう」という機能的な意図で記録された写真です。
まさにカメラという機能の本来の機能、これぞ記録写真。
戦後日本の写真界は、この主観=個性をどう取り扱うかということで多くの議論が成されてきたわけで、中平卓馬のいう植物図鑑的写真というのもその論争の一幕を飾っています。
今回の写真を見て、土門拳のような絶対非演出の絶対スナップもあればアラーキーのような私小説写真もある写真界の潮流の中で、植物図鑑的写真という手法が叫ばれたのも何だか納得いきました。
結局の所、自分が何を撮りたいかではあるんですが、そこに至る過程は決して単純ではないんですね。
サポートいただきましたら、すべてフィルム購入と現像代に使わせていただきます。POTRA高いよね・・・