[UiPath] Windowsレガシの非推奨化に伴うマイグレーションについて

はじめに

Windowsレガシそのものについての説明は割愛します。以下の Suetake Yoichi 先生のQiitaに、とてもわかりやすく解説されています
ので、そちらをご参考にして頂ければと思います。

また、以下の公式情報も参考にしてください。

この記事でお伝えしたい事(結論)

  • Windowsレガシは当面は利用可能です(非推奨であってもサポート対象です)。その為、慌ててマイグレーションする必要はありません。

  • マイグレーションにおける課題が複数発見されています。また、.NETバージョンが変わる事による非互換に起因するエラーも確認されている為、マイグレーション後には必ず動作テストをして頂く事を推奨します。

  • 上記を踏まえ、マイグレーションは一気に進めるのではなく、問題のない箇所から段階的に移行を進めてノウハウをためていく事を推奨します。

よくある質問(FAQ)

Q: 非推奨の機能を使っても問題ないんでしょうか?

  • 「非推奨」の機能は、その機能は将来より優れた機能に置き換えられる可能性があるため利用は推奨されないものの、公式にサポートされた機能です。従って、利用する事に問題はありません。

Q: マイグレーションはいつまでにやればいいんですか?

  • 慌ててマイグレーションする必要はありません。

  • Windows レガシに対応している 2022.10 は 2025/10/27 までサポートされますので、少なくともこの時期まではWindowsレガシを使い続ける事が可能です。

  • 2023.4 以降では Windows レガシプロジェクトの新規作成機能のみが廃止される予定ですが、この時点ではまだWindowsレガシプロジェクトの編集・実行は継続サポートされる事が予定されています。

Q: .NET6のインストールが必要になりますか?

  • .NET 6 は製品に同梱されていますので、別途インストール作業を行う必要はありません。

既知の課題・注意点

マイグレーションで注意すべき点(依存アクティビティのバージョンが変わる、等)や、.NETバージョンに起因するマイグレーション前後の非互換などが確認されています。これらについても、冒頭で紹介したSuetake先生の記事に情報がまとまっていましたのでご参考にして頂ければと思います。

その他にも、見つかった情報を随時以下に追記していきます。

InvokeWorkFlowFile アクティビティに関する注意点

  • 呼び出し先の Xamlファイルパスを変数で指定できない

  • プロジェクトフォルダ外の Xamlファイルを呼び出せない

ライブラリの互換に関する注意点

  • Windows/Windowsレガシの間で互換がなく、WindowsプロジェクトからWindowsレガシのライブラリを呼び出す事は出来ません。逆も同様です。

  • 標準アクティビティパッケージは、現在、Windows対応が進んでいますが未対応のパッケージもあります。パッケージごとの対応状況はこちらをご参照下さい (2023/02/27 追記)

  • Windows対応がされている場合であっても、Windowsレガシと動作が微妙に異なる場合があります。

Forumのトラブルシュートガイド (2023/02/27 追記)

英語ですがこちらにもノウハウがまとめられていますので、ご参考にしてください。ブラウザの翻訳機能など使って読んで頂くと楽に読めるかと思います。


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