Thad Jones生誕100年記念ライブ!

今年はジャズビッグバンドアレンジメントの巨匠、サド.ジョーンズの生誕100年に当たります。ヨーロッパでは今年の夏にかなりいろいろなところで関連ライブがあったようなのですが、サドが3月生まれでヴァンガードでのライブ開始が1966年2月という微妙な期ズレ(2022年2月時点でサドはまだ100になってない)ので本家Village Vanguardでお祭り(毎年1週間やるのがお約束だけど)になってない感じでしたし、日本に至っては少なくとも自分ではこれをテーマにしたライブを認識していません。なのでやることにしました。とは言え、サドのアレンジはプロアマ問わず多くの譜面が演奏されているので、普通に曲を並べても新鮮味がない気もするのです。なので、個人的に日本で演奏されているのをみた印象が薄いサドの作曲に焦点を当てよう、というプログラムにしました(Groove Merchantとかは除外ということ)。私の主催しているビッグバンドではベイシーやサドやミンツァーやブルックマイヤーと言った日本で人気のあるアレンジャーの作品は原則的に取り上げないことにしています。もちろん大好きな曲はたくさんあるんですが、ことさらに自分が演奏する意義を感じないからです。でもこうしたメモリアルイヤーは別です。サド.ジョーンズの複雑で美しい譜面を思う存分演奏したいと思います。そして2曲だけですが、サドが1960年に発表した4管のアンサンブルから取り上げます。これはサド名義で出なかったので知名度が全くないものですが、ブルーノートなどでのサドのアルバムがハードバップであったのと違って、ビッグバンド的、というかジャズアンサンブルな演奏なのです。もちろん譜面は存在しないので、録音から採譜して復元しました。これは世界のどこでもまだやってないはずです。凡百なトリビュートにはしたくないのです。演奏は少し粗いですが、初回リハの映像を切り貼りした映像を作ってみました。ビッグバンドファン、サドメルファンの方に是非楽しんでもらいたいと思います。映像はこれです。
https://www.youtube.com/watch?v=BMSLpOz0szg


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