東北完全制覇+α(第十一夜)③ JR東日本 上越新幹線 Maxとき337号 越後湯沢→新潟 on E4系

日本海沿岸の豪雪のため予定を変更しつつ、それでもこの日の宿泊地や翌日の予定を維持すべく、最後は上越新幹線で新潟へ乗り込むことに。それならば、今年(2021年)秋に退役予定のE4系にお別れ乗車しようと思い立ち、この列車を選びました。

車内での録画セッティングに手間取り、高崎駅発車から上毛高原駅通過近くまでの画は撮れておりません。上毛高原を出るとほどなく大清水トンネルに突っ込んでしまうので、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」(川端康成 著 『雪国』)にちなんで、越後湯沢駅到着直前から画を使うことにしました。

越後湯沢駅周辺は、昨年「ガイアの夜明け」で取り上げられたように、リゾートマンションの死屍累々が........と思ったら、思いの外灯りが多くて安心。コロナ禍を避けるべく、リモートワークを前提にできる仕事の人たちが中古物件に飛びついているとの話でしたが、この冬をどのように過ごされているのでしょう? 上越新幹線の耐雪性能の高さも、今後はセールスポイントになるかもしれません。

浦佐から新潟までは未乗区間。気を引き締めて(?)臨みますが、長岡駅手前まではトンネルばかり。そして、長岡駅構内が真っ白に染まっている(=在来線車両の行き来が全くない)のを見て、初めて事の重大さを思い知ります。主要道こそ除雪が行われているように見えますが、それ以外は道路も真っ白。一瞬「国鉄時代なら......」と野暮な考えが頭をよぎりましたが、道路すらこの調子では、為す術もないでしょう。

終点の新潟駅は、ひとり上越新幹線エリアだけが辛うじて人の気配がしており、在来線エリアは人っ子ひとりいやしません。発車案内標は「終日運休」のお知らせを流すだけ、改札前にも同様の立て看が出ているだけでした。駅前に出てみると、バスは何とか動いているようでしたが、それも全便動いていたのかどうか.......。

上越新幹線の耐雪性能の高さを改めて思い知る小一時間でした。そして、日本海沿岸で新潟市が最初に政令指定都市になった理由も判ったような気がしました。

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