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たかがチャリンコ、されどチャリンコ そこには自由がある

 南風だと思っていたら、なんと北西風。気温が上がる午後には風向きが変わる。これで今日も、行きも帰りも向い風決定か…。

唐突だけど、サイクリングの話。

 休日、江戸川や荒川のサイクリングロードを走る。江戸川だと、放水路河口から関宿まで。荒川だと、TDR、葛西臨海公園を抜けて青砂大橋から彩湖まで。ともに120Kmのコース。
 実走時間は5時間ほど、休憩を入れれば6時間ほどを自転車とともに過ごす。
 日常のリセットと言うか、ココロのクリーニングと言うか…けっこうハードワークだけどね。

河川敷には多彩な空間が広がる

 野球、サッカー、アルティメット、ラグビー、ラクロス、インラインスケート、ランニング、ウォーキング、ピクニック、デイキャンプ、ラジコン、ドローン、凧上げ、犬の散歩、デート……。
 釣り船もあれば潮干狩りを楽しむ人もいる。テニスコートやゴルフ場、グライダーの滑空場だってある。

 アウトドアの過ごし方のほぼすべてがある感じ。みんな、ヤネ・カベのない空間が好きなんだ。そりゃそうだよね、広々とした空間で自由に羽を伸ばす方がいい。

ボクが自転車で走り始めたのもそんな理由から

Switzsport  mini-velo
江戸川のどこか

 もともと、通称ミニ・ベロと呼ばれる20in.の折りたたみ自転車を持っていて、ときどき江戸川土手を走っていた。

 土手道を走ってるとね、路面に「L13」とか「R15」とかのペイントがある。河口までの距離の表示で、数字は距離、Lは左岸、Rは右岸の意味。
 へぇ〜、そういうことね、じゃあ行ってみようかなって感じで江戸川放水路河口まで走ったのが始まり。
 土手道にはペイントの他にも「キロポスト」っていう距離表示板がある。100m単位で数字が減っていくのを見ながら、あと何キロ、あとちょっとって感じで走る。

江戸川放水路河口
遠くに富士山が見える…映ってないけど

 潮の匂いがして海が見えた時には「おぉ‼︎着いたゾ」って、達成感のような満足感のような…なんとも言えない気持ちに。

 まさに、エクスタシーだよ。

 たった15Km程度のライドだったけど、その解放感に驚いた。
 あぁ…、なんか自由だなって

 でもね、柴又の寅さん記念館とか篠崎ポニーランドとか、近場を走ってるだけじゃ飽きてしまう。もっと遠くへ、この道の先にある景色を見てみたいという欲望。
 ヒトは無限の欲望を持つイキモノだから。

そして本格的なスポーツバイクに乗り換えた

MERIDA  SCULTURA
江戸川河川敷・柴又あたり

 ロードバイクで走り始めてボチボチ2年。ホントにいいものに出会えたと思う。
 一日の大半を広い空間の中で自由気ままに過ごせる。時間と脚力の赦しさえあれば何処へでも行けるんだ。

完全に自由な「ひとり時間」

 ひとりで走っていても「孤独」ではない。空間を共有する人との瞬間的な接点もある。すれ違うときの、ちょっとした目礼とかね…。それで十分、濃密なものは何もいらない。
 何にも束縛されたくないから、真っ白になりたいからボクはソロで走り、その場限りの挨拶で済ませられる距離感を保つ。

こんなに素晴らしい時空間を創れるとは思ってもいなかったよ

 週末の天気予報を確認しながら、今週はどこへ行こうか考える。そして、ボクがいま一日で走ることができる距離、MAX160Kmでコースをつくる。

Standard Route Map
こうやってみると、まるで翼を広げたプテラノドンのようだ

 ワクワクするよ。気持ちはもう青空の下を駆け抜けてる。
 だから、ロードに出られないときは寂しい。

 多分、いや間違いなく脚が壊れるまで走る。走れる限り青空の下で自由を味わう。
 だから雨雲たちよ、ボクを邪魔しないでくれ。


#サイクリング  #ロードバイク #自由時間 #遠い世界へ #日常からのエクソダス

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