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お茶日記:ワガママを言って病み上がりにお茶会でお点前

2023年11月19日

「山茶花、さざんか、咲いた道〜」

今年もきれいに咲いていますね。

息子と一緒に歌いながら散歩をする時間が幸せです。

なかなか手をつないでくれないことが残念ですが😱

先日、私が師事するお茶の先生方がお茶会で席をもたれ、手伝いをさせていただきました。

私の先生は、千風会と呼ばれる男子のみによるグループを主催されていて、お茶会も男点前によってお客さまたちをもてなします。

「テツさん、お茶会当日はお点前しますか?」

手術入院から明けたばかりでしたが、先生からのご質問への返事はもちろん、

「はい、やらせてください!」


とはいえ、退院してからすでに体力が回復している一方で、身体にはまだ見えないダメージが残っているはず。

粗相だけはしないよう、自分に言い聞かせていましたが、これを楽しみにお茶をしてきているわけで、参加しないという選択肢はありませんでした。


もっと言うと、手術入院をする前、落ち込んでいた時の未来の明るい希望の一つが、このお茶会でもありました。

病気を患った時に、将来の目標や、やりたいことがあるからこそ、手術入院がただの通過点となり、落ち着いた心持ちで迎えられることも学びました。

お茶会に元気に参加するために、手術を乗り越えよう!と。


そして迎えた当日、我が教室は薄茶席と濃茶席の2席同時進行。

薄茶を点てたと思ったら、濃茶を点て。そしてまた薄茶を点てに戻り。

体力には自信がある方でしたが、病み上がりの身体には少しこたえました。

お点前をしない時は水屋からサポートをしますが、ふすまの向こう側に聞き耳を立てるも、なかなかタイミングよく気を配ることができません。

お茶会をするには四方八方に目や耳を置いてくるくらいの気持ちじゃないとダメだなぁ、と勉強になりました。

とはいえ、今回は自分勝手なワガママを言って参加させていただけたことだけでも、大変有難いことだと感じ入る楽しい時間でした。


お軸は、

「明歴々露堂々」

そのまま、ありのまま。

どこに出ても、自分でいること。

他人の人生ではなく、自分の人生を生きていく。

何度触れても新しい学びをくださる、素晴らしい言葉です。


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