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写真展「なつ」

 個展終了からすでに1ヶ月以上が経ってしまいました。やっと追加分の作品集の制作と発送、また作品のプリントと発送まで全て終了しました。改めまして、初個展の感想を記しておきます。 

 初個展を終えて。

 2021年11月3日より11日までの8日間の会期で行われました。

 総来場者数は180名。ありがとうございました。

 たくさんの方に会場まで足を運んでいただき、感謝しております。

 個展は以前よりやってみたいと思っていました。グループ展での展示には5,6年前から参加しておりました。多い年で10展示くらい。そんな中、年数を重ねていくうちに仲間たちが個展を一人、また一人と開催していきました。ただこの1,2年は新型コロナの影響で展示自体の開催も危ぶまれる日々となりました。僕もこれを機にグループ展への参加も減り、今年はこの個展を含めて3回のみとなりました。

 いざ個展を開催するとなると、いろいろと考えることも多く、なかなか踏み切ることができませんでした。展示の場所やかかる費用、時期などなど。そんな中、とある方より新しくオープンする展示場の事を聞きました。その展示場は東銀座、歌舞伎座そばのもともとはプロショップ銀一の一部の部署が入っていた4階を改装して作られた場所でした。名前は”CO-CO PHOTO SALON".都営浅草線「東銀座駅」地上A7出口からすぐ、日比谷線「東銀座駅」からも数分でたどり着く好立地でした。総壁面長は約20mで高さは2.3m。在廊場所や休憩できる空間もあり、個展や小グループ展向けのスペースでした。2021年9月にプレオープン(銀一会長のアンコールワット展)、次が大林さんの”おひか展”、その次が空いているとのお話を頂きました。その時期は11月初め。このお話を聞いたのが8月だったと思います。オープンしたばかりのこの場所で個展をやってみたいと思い、大急ぎで新作のポートフォリオを作成、提出し、審査が通り、展示できることとなりました。ですが、この時点ではまだ11月にできるかははっきりとは決まっていませんでした。それでも11月まで3か月弱。11月に個展ができると信じて準備を始めました。展示作品についてはすでにポートフォリオを提出していたのでそれに沿って出展しようと思っていました。足りなかった部分はあとから補いました。

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 普段であればプリントも額装も自分で行っていました。ですが、今回はいろいろな方々からのアドバイスを頂き、すべて外注することとしました。プリントはアフロアトリエさん、額装はタートルさんにお願いしました。どちらもギャラリーのそば(徒歩圏内)でプリントから額装、ギャラリーへの搬入とスムーズに行えました。額もギャラリーでレンタルができ、自分で用意したのはA2の額を4枚のみでした。

 在廊に関してはギャラリーの方がいらっしゃるので鍵の開け閉めは出展者は関わることはなかったです。またどうしても時間がなければ在廊できなくても大丈夫でした。実際は僕の場合、ほぼすべて在廊でき、できなかった日はモデルの山中さんに在廊してもらえました。

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 今回の展示はどちらかというとポートレイトではなく、情景写真の展示を目指しました。ロケ地は埼玉県の嵐山渓谷と川越でした。渓谷の展示では展示枚数に対して半数が人物は登場せず、また写っていても後ろ姿や顔の写っていないものがほとんどでした。目線のあるものは1枚くらい。

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 令和時代のある日のひと夏を感じとってもらえればいいかなとの想いもあり、あまり人物が出過ぎないように考慮しました。見てもらった方々、それぞれの夏を感じてもらえれば、その場にいるかのように感じてもらえればいいなと思いました。また、展示にいらした多くの方から聞かれた質問にDMにも使用した作品について。

 「あの画像は多重露光?」

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 答えとしては多重露光ではないです。レンジファインダーのフィルムカメラのファインダー越しの像を撮ろうと思い、ファインダーにレンズを接写。するとファインダーからはみ出したレンズ越しの像と重なり、このような画像となりました。ファインダー上枠は前ボケでほとんど写らず。ちょっと不思議な写真となりました。

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 展示期間中、作品集も販売させていただき、たくさんの方へご購入いただきました。どのくらいの方が来場いただけるのかも分からない中、販売部数は50部作製。B5サイズ、72ページ、¥2,000にて販売しました。展示4日目に完売となりました。売れ残らずによかったと思う反面、後半の来場者様で購入希望の方への対応をどうすればよいかと悩みました。製本の関係で会期中にはどうしても間に合いません。また送料がかかってしまったり、振込をお願いしなければならず、申し訳ないという気持ちもありました。そこで会期後半は予約販売にすることで会場で料金を頂き、終了後に申し込み部数を作成、発送としました。結果的には会場へ来られなかった方へもお届けすることができ、よかったなと思っていました。

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 また作品もいくつかお買い求めいただき、感謝しております。初個展での良き思い出の一つとなりました。今は作品証明書(Certificate)ってどうしよう?となっています。いろいろネットで調べてわかってきた。でもサインなんて書いたこともなければ、考えたこともなかった。だけどいろいろ頑張ってなかなかいいサインができたのでこれから使う機会が増えるといいのですが。


 今回初個展で思った一番の感想は、「すべての責任は自分にある。」ということ。展示の良し悪しも、SNSでの評価や感想、来場者数、そのほか。今までいろいろなグループ展に参加してきたが、評価は相対的なものとなり、来場者数もしかり。良くも悪くも平均化される。ここが一番の違いだと思った。見ていただいた方々からは大変高評価をいただき、ほっとしております。今回だけで終わらせるのももったいないから他のところでもやったらいいのではとのお声もいただき、できることなら関西や名古屋方面でも開催できるといいなとも思っています。

 まだ来年の展示予定は1つのみ決まっておりますが、また次回、個展開催ができるようにまだまだ頑張りたいと思います。

 だらだらと備忘録のようなnote記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

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