大人になってからわかることの話
有名な映画だから大体の人が知ってると思うけど、「魔女の宅急便」(スタジオジブリ)の話
キキが上品なマダムのお手伝いをしてニシンのパイを焼く
それをマダムの孫娘に届けに行ったところで、「あたしコレ(※ニシンのパイ)嫌いなのよね」という少女
これな、初めて見たときに「何だこの嫌な女!!」と幼心にプンスカしたものである
初めて見たのは自分が小学生の頃
歳の近い主人公(キキ)に思いっきり感情移入しがちである
しかし、大人になった今見るとまた違った考え方が出てくるのだ
キキがマダムと一生懸命作ったパイを悪天候の中必死に届け、それで感謝されるどころか「これ嫌いなのよね」という言葉
キキはショックだったと思う
それを見ていた当時の幼い自分もショックだった
でも、受け取った少女はおばあちゃんにニシンのパイを作って欲しいなどと一言も言ってないのだ 頼んでもいない要らないものを送り届けられても受け取る側にとっては嬉しくないだろう そりゃあ「これ嫌いなのよね」は真理である
実際、姑がイヤゲモノ(※要らない、嫌な土産物)を寄越してくる…なんて話を聞いたことがある
頼んでもない要らないものをもらっても、まさに「あたしコレ嫌いなのよね」である
そういう今までの人生で子供から大人になって考え方が変わってきたことがあるという話
なんでその話になったかと言うと、近くに住んでいる母からカブの漬物をもらったことで思い出した
私はカブの漬物はあまり好きではないのだ…
食べられなくはないが好き好んで食べないのだ
そして食べたいと頼んでもいない
それをもらったのだ
まさに
「あたしコレ嫌いなのよね」
の気持ちである
もしかしたらあの少女は小さい頃におばちゃんの作ったニシンのパイを美味しい美味しいと食べ、それを見たマダム(おばあちゃん)が、「あの子はコレ(ニシンのパイ)が好きなのよ」って馬鹿の一つ覚えみたいに毎回送り届けていたら少女も飽きてしまって「あたしコレ嫌いなのよね」ってなってしまったのかもしれない もしかしたらそういうエピソードがあるんじゃないだろうか…知らんけど
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