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映画「ベルリン・天使の詩」

子供は子供だった頃
いつも不思議だった
なぜ 僕は僕で 君でない?
なぜ 僕はここにいて、そこにいない?
時の始まりは いつ?
宇宙の果ては どこ?
この世で生きるのは ただの夢?
見るもの 聞くもの 嗅ぐものは
この世の前の世の幻?
悪があるって ほんと?
悪い人がいるって ほんと?
いったい どんなだった
僕が僕になる前は?
僕が僕でなくなった後
いったい僕は 何になる? 

「わらべうた」 原詩:ペーター・ハントケ 


映画「ベルリン・天使の詩」に出てくる
ペーター・ハントケの詩の一節です。

この映画の脚本を手がけている現代ドイツ文学の旗手だそう。

「あぁ、私と同じことを感じている人がいた。」
って、嬉しくて。孤独感をすくいとってくれるような。

すごく深い内容なだけに途中何度か寝たけど(寝たんかい 笑)、何日かに分けてようやく見終えて

最後には「いま見るべくして見たのだな」と思えた映画でした。

ベルリンは天使の住む街。天使は人の心の声を聞けるが、色彩を感じる事は出来ない。そして人々を見守る天使の姿は子供にしか見えない。天使ダミエルとカシエルは人々を観察して日々を過ごしている。図書館、地下鉄、そしてモニュメントの上で。ある日、サーカスでフランス人の空中ブランコ乗りのマリオンと出会い、彼女の孤独な心の声を聞いたダミエルは彼女に恋をしてしまう。しかし、天使が人間に恋をすることは許されていなかった…。

Amazonより


天使たちには人々の心の声がずっとザワザワと聞こえているのだけど、いわゆるエンパス体質(人の気持ちが分かってしまう体質)な人がいる世界ってまさにこんな感じだな、って。

ノイズキャンセリングイヤホンを外した瞬間、
「外はこんなにザワザワしてたのか!」とビックリするようなあの感覚。

そんなザワザワした世界がしばらく続く映画だけど(ここで何度か寝落ちした)、
主軸は「ある女性に恋をして人間になってしまった天使のお話」。

モノクロだった世界に彩りがつく瞬間。

そうそう、私たちはこの彩りを味わいに地球にきたのよ。


この映画を私なりに要約すると・・

「まんが日本昔ばなし」のテーマソングだった
「にんげんっていいな」

そんな映画でした。

要約しすぎ?笑
ちがう?笑

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