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雨の日の出来事

今日は皮膚科の帰りに用事があって、小雨だったから歩いて向かった。途中、横なぐりの酷い雨が降ってきて歩道橋の下で、しばし雨宿りをした。

すると、足の悪いお爺さんがデパートで買ってきたであろう紙袋を濡れない様に両手に抱え、傘を不器用に差し、小さく一歩一歩、横なぐりの雨の中を歩いていた。私は雨宿りをしていたから、お爺さんも雨宿りをしたら良いのにと思ったけど、お爺さんは紙袋を濡れない様に大事そうに抱え歩いて行った。もちろん、紙袋は雨でベタベタになってた。

私はそれを見て、なんとも言えない気持ちになった。

ただでさえ、足が悪いから進むのも遅い。傘も差して視界は遮られ、お爺さんは自分より紙袋を濡れない様に必死な様子だった。誰かへの贈り物だったのだろうか。

そんな事を思いながら、私の心はなんだか胸がキューっとした。お爺さんの抱えてたら紙袋が、これ以上ビシャビシャにならないようにと願った。

お爺さん、紙袋無事でしたか?風邪ひかないように気をつけてね。

そんな事を思った日でした。

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