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「家事」ができない男性に対して意識すべき2つのこと

いきなり主語が大きくて恐縮ですが、女性の皆さん。「家事ができない/家事をやらない男性の気持ちはどういうものなんだろうか?」と思ったことありませんか!?

なぜ洗濯物を床に放置しているのか?ゴミ捨てはまとめられたものをゴミ捨て場に運ぶ行為だと思っているのか?ゴミ箱に新しい袋をセットしないのはなぜか?食べ終わった食器を水につけて置かないのか?洗濯するときに色落ちしやすいものを分けないのか?洗濯物を干すときに乾きやすい配置を考えないのか?風呂場を使い終わったら水切りをしないとカビる原理を理解していないのか?ブロッコリーは茹で過ぎたら煮崩れするのをわかってないのか?
家事ができない人への質問の一例

…はい、大変申し訳ございませんでした。夫として妻に指導を受けてきた日本男児代表として、ここに「家事のレベル及び解像度の低さ」を陳謝させていただきます。

家事が得意でない人は解像度が荒く、家事の「全体の流れ」や「細かな部分」が見えていないことがあります。この指摘って家事ができる側からの話からですよね。

男性側の「家事できない人側の気持ち」ってあまり世に出回ってない気がします。このnoteではその気持ちを(情けないけど)書きたいと思います。

※ここでは男性が家事育児をパートナー側に依存してしまいがちな前提として主語を大きめの設定とさせていただきます!

家事のできない男性の脳内はどうなってるか?

まず、家事ができない男の話。私は冒頭で挙げたような家事レベルの低さを妻から指摘され続けました。

1人暮らしの時は、適当に家事をしてました。洗濯にも食器洗いにも料理にもゴミ出しにも収納にも。多少雑でも生活できれば良い。基準が自分でコントロールできました。

2人で暮らし始める、子供が生まれる。すると基準が夫婦で決めたものに変わります。いや、明確には決めてなくて、共に実行しながら始めて知るのです。家事レベルが低い私は「あ、ここが気になるんだこの人は」と気づき始めます。そのルールを学んで実施したり、どう言い訳して逸脱するかを考え始めます。

家事をできない自分の脳内はどうだっか。①俺はよくやってるはずなのに責められるなー と思っていたことです。あとは自分の家事が②監視され続けていると感じていたのが苦しかったことです。

①は男性の家事へのそもそものマインドセットの問題。もうひとつは②男性(できない相手)へのコミュニケーションが原因。

この2つの話の中に「男性が家事をできるようになる」ヒントがあると思います。

①僕らの「お父さん」は家事してなくて「お母さん」が全部やってた

なんで男性は家事が苦手なのか?色々あるかと思いますが、根底にある大きな意識=マインドセットの問題だと考えます。すごくアホみたいに言うと

「だって、自分のお父さんは何にも家事なんてやってなかったし、お母さんが全部やってくれたんだもん」

こういう意識が根底には流れているのではないでしょうか?

私は平成の前半に幼少期を過ごしました。男性が働き、女性は専業主婦と言う核家族も多い時代。母親が家事をするのがまず当たり前。それは周りを見渡しても親戚も友達も大体はそんなイメージです。

これ、結構エグい前提条件じゃね?と思うんです。この「家事=母のもの」という意識はデータとしても見て取れます。

「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」内閣府の意識調査の結果では、1992年には「賛成」と「どちらかと言えば賛成」の合計(年齢・性別計)が60%を占めていました
参照:日本ってどんな国 P68

当時は6割が「父は家事しなくていい、母が家事をするもの」だと思ってた時代に育ってたわけです。家庭や学校やメディアから。この無自覚な意識は植え付けられます。

「学力の高い東大生は、家にたくさん本があって親も読んでいる姿を見ている」な話をNewsPicks的な意識高い系メディアで見たことありませんか?

親ガチャというキーワードもありますが、親から子へと継承される文化資本は存在します、世間では経済的な年収や学歴という部分で言われがちです。

ここで気づくのですが、家事の文化資本、上から継承されていないんですよ。いま家事ができない男性がいたら、それは当然の結果なのかもしれません。自分達の親がその姿を見せてないものは受け継がれていかないからです。

日本人男性は「ケアレスマン」と言われるらしいです。主要国で見ても家のこと(無償労働と言われる家事・育児・介護・買い物など)に費やす時間が最下位というデータもあります。

図を見ると、1番左の最下位が日本。右の主に北欧諸国の男性が家のケア労働を長時間していることがわかります。

参照:日本ってどんな国 P67

このような環境で育った場合、女性が家事をするものという刷り込みをされますよね。その少年少女が育つ→パートナーができる→家事をやる。ここまでは昭和も平成も令和も一緒です。でも、大きく違うのは共働きのケースが増えたということ。

男性は「家庭のこと」をや必要性が増えました。(一方で男性は外で稼ぐことも同様に求められていることも問題なのですがそれは別の機会に)

私も同世代の男性何名かにこの辺りを聞いていると「自分はなぜここまで家事(育児)をやらなきゃならないのか?」という意識があります。調査では声に上がらないものの、本音では少なからず存在しているように思えます。

「家事は俺の仕事ではない。だけどやらなきゃいけなくなったからやっている」ここ、根深いと思いませんか??家事が自分ごとではない。無自覚に他人事になっている。

まず、そもそものレベルが低いはずなのにこの意識では家事が上達するはずがありません。スポーツやビジネスでも「俺がやるべき仕事ではない」と最初から思ってる人って成長しないイメージです。

個人の資質で差はあると思いますが、おそらく子育て世代には大きく横たわる意識。まずはこの現実を認知する必要があります。

そんな彼らにどう「自分ごととして」家事をしてもらうのか?パートナー間でのコミュニケーションが課題になってきます。

②男性に家事をしてもらうためのコミュニケーション術

時代が変わりました。家事レベルが低い(多くの場合)男性を育てていかなくてはいけません。そのときに、男性は前段のように「どこか自分の役割ではない」と思っている家事。しかもプライドが高かったりするので、伝え方も難しいのです。

そんなときにお勧めするのが、私の妻が出会った本。

家事ができない、ワンオペ状態で困っている主に女性に向けて、パートナーにどんなコミュニケーションを取れば育ってくれるか・動いてくれるか。を丁寧に示してくれている「家事のワンオペ脱出術」です。

超訳すると

・家事を頑張った男性に「ありがとう」と言いましょう。やってくれたの気づいてるよ、と、伝えましょう。

・落ち度があってもまずは一旦飲み込みましょう。次にその家事してくれてる最中に伝えましょう

・こだわりある場所は、こだわりのある方がやりましょう。

などのコミュニケーションとルール決めの話が山ほど出てきます。男性として読んでいると泣けてきます。ここまでやってもらわなきゃできないのかよ…俺ら3歳児かよ…

「カジラジ」では本の内容を紹介しながら、男性へどういうコミニケーションが必要かと言う学びを語っています。家事できない男性代表として私が打ちのめされて静かになっていく様子をぜひ聞いてください!!

コミュニケーションは相手の状態とマインドセットを知ることから

双方でレベルが違う家事を夫婦でこなす。コミュニケーションのコツは、ビジネスで言われる心理的安全性をどう担保するかに近いかもです。コミュニケーションとしては、相手をできない新人と見立てたら、感情的に否定してはいけないのかもしれません。

私も夫婦で家事育児の振り返りをするとき、お互い聞けない状態の時(疲れてる・心に余裕がない)は、時間を置いて改めて話す。そういったタイミングで話すのは良かったです。

そしてマインドセットに関しては、シンプルに家事育児をやると、パートナーの負担が減り幸せが増えると言う感覚を植え付けると言う事かもしれません。とにかく感謝して褒めて伸ばす。

男性は外からの評価を求めがち。1番近い他者である妻のあなたからの称賛の声も大好きです。自然と家事をやるのは当たり前の仕事になってくるはず。

なんか男性主体でこうして欲しい的な話ばかり。本当に面倒なことばかり言って本当に申し訳ございません。。。ただこのコツがあればうまくいってない状況を打開できる可能性もあるかもしれません。

コミュニケーションをどうするか?もちろんパートナーの関係性で異なるため、いくらでもグラデーションがあり、これが一つの答え!っていうのはないと思います。

相手に対してどうコミュニケーションをすれば良いの?こういった正解のない話をずっと夫婦で考えてきたので、noteとPodcastで答えのない自由研究を続けてみたいと思ってます。

カジラジのテーマはコミュニケーション学です。シーズン1の題材は、家事や育児と仕事の間で苦しい現代の男性たち。(もちろんもっともっと大変な女性たちの状況は充分理解した上で…)その実情を取り扱っていきます。少しでも共感いただいた方には、聞いてほしいです…‼︎ぜひご視聴よろしくお願いします!!

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