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ヨハネ祭

少し遅れましたが、子どもたちとヨハネ祭(私がそう思っているだけですが...)のじかんを過ごしました。

シュタイナー教育の年に4回の祝祭はキリスト教に基づいて行われていますが、特定の宗教行為ではなく 太陽の運行とともに移り行く季節を感じ、自然の気配に心を向けるための行事であると考えられています。

太陽が一番高くのぼり日が長い夏至は闇深まる冬至のクリスマスのころとちょうど半年違いの時期です。心もからだもほどけて緩んでいくこの時期に 太陽に感謝して、自然の恵みを大切に思う日となればいいなと思います。

お手玉遊びをして詩を唱えたあとに、聖ヨハネ祭のおはなしを語りました。少し長いおはなしに飽きてしまうのではと心配でしたが、熱心に聞いてくれました。真剣なまなざしで身を乗り出して聞いてくれる子も。耳を傾け、「聞く」ことや「想像する」ちからがましてきているのかもしれないなと感じます。

低学年、中学年の子たちは色を感じて ゆったりと色に浸って欲しいので、具体物を描くことは少なく、水でぬらしてきらきらと輝く水彩紙のうえで広がる色の響きや、色と色との出会いを楽しみます。それぞれの筆使いで、それぞれの思うような色の調和がうまれてくるのがとても素敵です。

絵の具をたっぷりと筆にとり、大胆に色をひろげる子、やさしい色あいでゆっくりとおだやかな色の世界を創りあげる子。同じように溶いた絵の具にもかかわらず、紙面は一様ではなく、それぞれの美しさが見られます。

ちいさな色の経験が重なって、自然やとりまく世界を見る目が豊かにひらかれていきますように。

次は 夏の盛りのころに涼しげな題材の絵が描けるかな。

闇の深まる秋のころに力の湧くようなおはなしと色の体験ができるかな。

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