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触覚過敏な娘のための「靴下休暇」

「そんなことで?!」
と、言われるようなことでも
本人にとって物凄く一大事で、
刺激が強くて、ストレスが溜まり
とても疲れやすい状況が
HSC.HSPの繊細さんには多々あるかと思います。

そして、子どもたちは自分の気持ちや体調を
伝えることが難しいところがあるので
本人たちもイライラしていたり泣いたり怒ったり
感情を大爆発させ、癇癪が起こります。
また体調にも変化が現れる場合もあります。

娘が抱える「触覚過敏」とは?

2021年のお話。
HSC気質の娘もいくつか抱えているものがあって
まずは「衣類」です。
女の子だからこだわりが強いかと思いきや
見た目のファッションじゃなくて
「安心できる洋服」としてこだわりがあって
夏も初秋も2パターンしか着ないし
靴下も決まったものしか駄目でした。
新しいのより今あるもの。
とてもこだわりが強かった時期がありました。

メンタルが不安定だったり、お疲れモードだと、
安心できる洋服すら着れず
靴下もよく「気持ち悪い」「なんか嫌」と言って
履いたり脱いだりを、たくさん繰り返して
どうやったら支度をして
幼稚園へ行けるかが毎朝の課題でした。
最終的には「外に出れない」と言い
時間を置きクールダウンしてから
遅刻して幼稚園へ行ったり
思い切ってしっかり休息するため
お休みする日もありました。
この出来るようなことが出来ないことには
本人も困っていて辛そうな様子が伺えました。

大人には有休、こどもには靴下休暇

娘が通う幼稚園には
キンダーカウンセラーさんが定期的に来てくれます。
息子も同じ園に通っていたので
兄妹そろって相談させてもらっていました。

繊細な気質があることを
定期的に近況報告を兼ねて伝えていました。
園での様子を伺ったり
今の園生活に配慮が必要なことや
そして、今までを振り返り
成長を喜んでくれたり、共感してくれたり
いろんなことをカウンセラーさんと話しています。

今回キンダーカウンセリングで相談したとき
「大人には有休があるけど子どもたちはないよね
 だから靴下休暇があってもいいと思う」
と、話してくれました。

園の主任さんも同席していて
急な遅刻や欠席があるかもしれないことを
理解していただけました。
そして担任の先生や周りにいる先生にも
情報共有をしてくれる配慮がありました。
毎度毎度、電話して遅刻や欠席の理由が
洋服や靴下の問題だったので気が楽になりました。

娘も幼稚園を頑張って行っているのは分かります。
参加できる保育もあれば
参加できない保育もあります。
HSC気質ならではの困りごとがあるので
刺激が強かったり、頑張り過ぎてしまえば
疲労は蓄積されて、こころの休息が必要だな…と
様子を見ていて思うことがありました。

勇気を出して気持ちを伝えること

ある日、どうしても洋服に着替えれず
幼稚園に行けない日があって
パジャマで過ごしていた日がありました。
泣きながら「ゆっくり過ごしたい」と
勇気を出して気持ちを伝えてくれた日。
心も体も、本当に疲れていたのでしょう。
小さな体で本当に頑張っていて
勇気を出して伝えてくれてことに感謝です。

この日は、おやつを一緒に作りました♩
横に並び、あーでもないこーでもないと
お喋りしながら時間に追われず
過ごした時間は穏やかで
娘のこわばった顔が
ほぐれていくのが分かりました。
自分で作ったケーキは特別で
「できた!」は自信に繋がったと思います。
ありのままでいいんだよ〜大丈夫だよ〜って
親子でココロを育む時間となりました。


ひとりで悩まずため込まないで

わたしは子育てをしていく上で
意識していることのひとつは
ひとりで子育てをしないこと」です。
息子が小さいのときから育てづらさというか
何とも言えない苦しさがある子育てに
限界を感じていました。
そんなとき第三者からのサポートも必要と思い
幼稚園はキンダーカウンセラーさんと先生に
小学生は担任の先生と
スクールカウンセラーさんと支援の先生に
自分から相談できる心の拠り所を用意しました。

「そんなことで?!」と
辛い思いをしていたり
困っていたりするHSCの子どもたち。
子どもたちのことを伝えれるのは
まずはママさんたちです。
こどもたちが安心できる環境を
一緒に作っていきましょう♩




わたしと娘の体験が
誰かの必要としている人に届きますように◎

娘なりのスモールステップで
階段を上がっていいし
降りてもいいし、止まってもいい。
「おうち以外も悪くないね」と思ってもらえれば。
そして、自分の中の「ちょうどいい」を
見つけることが出来れば嬉しいと思っています。
この記事が誰かの参考になったり
誰かのパワーになったり
そしてHSCについて知るキッカケとなれば
嬉しいな~と思います。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました♩

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