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日本一有名な編集者とはだれ?


▼サザエさんのノリスケおじさんは編集者


日本一有名な編集者というのは、誰だと思いますか?

最近だと箕輪厚介氏が有名ですし、見城徹氏、佐渡島庸平氏もTVに出たりしていますね。

でも実は、日本の老若男女のほとんどに幅広く知られている編集者がいるんです。

それはだれか?

TVアニメ『サザエさん』のキャラクター、ノリスケさんです。

ほとんどの人は、サザエさんを一度くらいは見たことあるでしょうし、きっとノリスケさんのことも知っているはず。

でも、彼のことは知っていても、何の仕事をしている人なのかは知らなかったかもしれません。

ノリスケさんは編集者なんです!

磯野家の隣に住んでいるイササカ先生が小説家で、ノリスケさんはイササカ先生の担当編集者をしています。

アニメを見ていた人は思い出してください。

イササカ先生がなかなか締め切りを守ってくれず、隣の磯野家に行き、作品が書きあがるのを待ちながら、時間を潰しているノリスケさんの姿を見たことがあるはず。

サザエさんと話ながらグータラしているあの姿を!

▼我慢して待てるのが編集者


アニメの中で描かれていることに限ってですが、編集者としてのノリスケおじさんの仕事は、ほぼ「待つ」こと。

ひたすらイササカ先生の原稿を待っているんです。その姿しか描かれていません(笑)。

もちろん、ノリスケさんだって社内ではほかの仕事もしているだろうし、ましてサザエさんは昭和が舞台。

現代の編集者はメールもあるので、小説家の家に行って原稿が書きあがるのを待つことはなかなかありません。

でも、小説家に限らず、漫画家、ライター、デザイナー、イラストレーター、カメラマンなどからの連絡を待つ機会は、僕自身を振り返っても多かった。

おそらく他の仕事以上に待つことが多いのが編集者でしょう。

ようするに、編集者はその仕事がら、待つことに慣れているんです。

他の人よりも待つことができる人。それが編集者なんだと思っています。

▼つんく♂いわく「我慢が大事」


先日、モーニング娘。など数々のアイドルをプロデュースしているつんく♂さんのインタビュー記事を読みました。

――アイドルのプロデューサーとして、一番必要なものって何だと思われますか?
つんく♂:一番はこちら側の我慢でしょうね。『おかあさんといっしょ』の「パジャマでおじゃま」じゃないですけど、できるまで待ってあげるというか。手伝ってあげるのは簡単なんですよ。ある程度までこっちで用意して、「最後だけ頑張って」というやり方もあるとは思うんですけど、それをやるとお茶の間(ファン)は必ず見抜くんですよ。どうしてかはわからないけど、バレてしまう。

つんく♂さんが話しているこの部分を読み、編集者がアイドル運営において活かせる点を見つけ、編集者やっててよかった、と感じたわけです。

我慢して「待つ」ことができる。これです!

僕たちは、それほど簡単に変化・成長できるわけではありません。

3歩進んで2歩下がり、2歩進んで3歩下がる、の繰り返しです。僕なんて、必死で努力してようやく現状維持できているかどうか。

なので、アイドルに関して言えば、ダンスも歌も、昨日できなかったことが急に今日できるようにはならないし、前回できなかったことが今回できるようにもならない。

少しずつ少しずつ、1ミリずつ前進していくしかない。

その歩みを見守り、変化・成長するのを待つことは、なかなか大変。

人間、案外待てないものですよ。

だからこそ、編集者をやったことで、「待ち慣れ」ができているのは本当によかったなと、改めて思っています。

締め切りを破って、僕に忍耐力を付けてくれた方々、ありがとうございました!

ということで今回は、日本一有名な編集者についての話でした。

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