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言葉を考える カタカナが問題だ!

我らの素晴らしい日本語。
この日本語を劣化させているのはやはり片仮名の乱用だと思うな。

以前、日本人が世界人類の中でとりわけ英語ができない理由は中学・高校の英語教育の問題に加えて、表音力の乏しい片仮名の乱用が英語(+その他の外国語)の単語を覚えられなくしているということを書いた。

女優のAudrey Hepburnの姓をヘップバーンと記述し、
ヘボン式のローマ字記述規則を制定したJames Curtis Hepburnをヘボンと記述するものだから片仮名で記憶する多くの日本人は同性の人物である事を知らずに一生を終えるw.

日本人の英語下手の原因の一つである片仮名の乱用を防ぎ、片仮名の使用は擬態語、擬声語に限定して、外来語はalphabetで記述するべきだと書いたが、ここでオノマトペという片仮名を使わずに、態々擬態語・擬声語と漢字を使った。

では、オノマトペという語を知っている賢明なる読者諸氏の内、何パーセントの方がオノマトペの元となる英語の単語が書けるだろうか。

Japanese:オノマトペ
Chinese:象声词(Xiàngshēngcí)
English:onomatopoeia (アメリカ英語) IPA(?): /ˌɑːnəˌmætəˈpiə/
Deutsch:die Lautmalerei

こうして四か国語を比較してみると、片仮名はドイツ語と同様に読み方を発音記号で説明する必要が無いのは大きな利点だが、日本人の、しかもある程度の知識階層の人がオノマトペと言う片仮名語を知っていたとしても、多くの人はそれを英語に直すことができないだろう(できるのは20%位かな?)。

したがって、onomatopoeiaというLevel 21の難しい英単語を、それに似た片仮名語で覚えたとしても、その片仮名語から元の英語に戻すことは困難だし、Chineseの象声词(Xiàngshēngcí)や、Deutschのdie Lautmalereiの方がよっぽど説明的で、意味が想像つき、記憶しやすいのではないか。

片仮名語の乱用が日本語を駄目にし、日本人の英語下手を推進しているという妄想が確信に変わってきたけど、皆さんはどう思いますか?


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