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過去の成功法則を押し付けない

小学生だった頃、少し走るのが速かった。練習で町のなかをジョギングするというような、自分の努力は、誰でも出来ることだと、何も疑わずに思っていた。

一緒に走ろうよ。できるできる。

周りの友だちに無理を強いたことがあったなあと、今は思う。

自分がやってきたこと、自分がされた指導は、正しかったとしたい。そう思う人が本当に多いと思う。

自分はその「苦しみ」に耐えたから、成長できた。今がある。あの「苦しみ」は無駄じゃなかった。あの「苦しみ」を乗り越えられた自分はすごい!とね。

他の人にも出来るよって言いながら、出来たら、ほらね、やって良かったでしょと言い、出来なければ自分のすごさを再確認できる。

全て、これが間違ったことだとは言えない。でも、伝える相手の適性や能力を鑑みずに押し付けるのは、虐めであり、時に犯罪にもなり得ると思う。

立場によってはパワハラ、追い込んで精神的にダメージを与える。

正しい指導をしているんだと、過去の成功を盲信する怖さがここにある。

幼児虐待が伝わり続ける怖さに似た、連鎖がある。

その価値観についていけないと思うことは、決して間違いじゃない。合わなければ、自分で逃げ出さなくてはいけない。

そして、決して自分は、自分の過去の方法を押し付けない。同僚や部下は勿論、我が子にもね。

人はそれぞれ。
才能も、性格も、人生もそれぞれ。
相手の考え方、好みを尊重する。

相手を思いやることが、本当に大切だと、改めて思う。

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