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お芝居をやること、ねこじたのことと、わたしの話。

みなさま、どうもおはようございます。こんにちは。こんばんは。

吉﨑でございます。

最近はnoteを書く心の余裕もなく、ほっちっちでございましたが、久しぶりに更新します。
といってもFacebookに載せた記事なんですけれど、わたしなりに心の核心に触れた言葉を自分で発掘したので、noteにも載せたいなと思いまして。

長い長い宣伝文ですが、どうそお読みください。

🐱

実はですね、わたくし、6年ぶりに自主企画で舞台するんです。
佐藤敦子と「ねこの舌企画」という小さな演劇ユニットを立ち上げました。

有り難くも色々と出演の機会を頂き、方々を走り回っておりまして、その中でもスケジュールの境目に飛び込みこじ開け、自分のやりたい作品をやりたかったのです。

お気付きの方もいるかもしれません、公演日程が日曜日と月曜日という不思議な日程になっていることに。

そうです、犯人は私です。

私のスケジュールと、劇場の空き状況が合致していたのがここだけだったんです。

でも、ええいままよ、と予約してしまいました。
やりたかったんです、どうしても。今。このタイミングで。

ここ数年、「生の演劇」というのは、かなり肩身の苦しい思いをしてきました。今もです。
「劇場クラスター」なんて言葉が生まれた時、ああ終わったなという気分にもなりましたね。現に出演予定だった舞台も延期になったり、中止になったりもしました。

そんな抑圧された状況で、やりたいこともさせてもらえず、だからといって気持ちのやり場があるわけでもなく、何にも出来なかった1年間がありました。
とても悔しかった。こればかりは個人のうんぬんでどうにか出来る問題ではありません。時が過ぎるのを待つしか、状況が変わるのを待つことしかできません。

そんな中、じゃあ自分たちで舞台作れば?と言われたのがきっかけで、ゆるりと始まったのが「ねこの舌企画」です。

2人で打ち合わせを重ね、色々と話し合い、満を待して「じゃあ舞台やろう!!!」という時を迎えた!!

かに見えた!!!

不器用で視野の狭い吉﨑の事です、想定外の出来事に慌てふためき、そして見落としてた色々を指摘されテンパり、やらなければいけない事のあまりの多さにしょんぼりし。

お稽古始まってから毎日、あまりの自分の出来なさに凹むことばかりで、なにがお芝居で、なにがお芝居でないのか、何が出来てなくて、何が出来てるのかもわからなくなってきて、最初の威勢の良さはどこへやら、今はもう消しゴムのカスみたいになっていて、私って一体今まで何をしてきたのかな?と自分に問いかけたり。

あれおかしいな。
なんでかな。

じゃあそもそもお芝居ってなんなのかな?

私がお芝居をやりたい!と思ったのはそもそも単純極まりない理由で、
中学生の頃、たまたまテレビで見かけた「さとうきび畑の唄」のワンシーンだけを観て、びーびー泣いたからでした。
こんなワンシーンだけでも感情が揺さぶられるんだ、役者さんってすごいな、と。

そこから演劇部に入って、というコースでした。

あともうひとつ、正直なことを言うと、
「お前は絵がうまい、絵しかない。絶対将来絵の道に行け」
と大人に言われてたからでした。
絵しかないって決め付けんな!!!という反骨精神が、絵以外の道を選ばせたのです。
そこにたまたまキラキラ光って見える演劇があった。私はそれに飛び付きました。

今わたしがやっている事は、当時の私から見たら、キラキラして見えるんだろうか。
わたしには分かりません。
それは観る人側が判断する事ですしね。

今回の物語には、「好きな絵を描き続けた人」と「とにかく絵を描き続けている人」と「絵を描きたい人」が登場します。
「絵は描けない人」もいるし、「(絵ではないけど)好きなことをやろうとしている人」もいます。

「絵」ではなく、あなたにとっての「なにか」に変えると、たぶんですけど、登場人物の誰かに当てはまるんじゃないかなと思います。

わたしは「とにかく演劇を続けてきただけの人」かもしれません。なんならまだ始まってもなくて「演劇をやりたい人」なのかもしれません。

今回上演する作品「彼の背中の小さな翼」は、キャラメルボックスの脚本です。当時発売されたDVDの裏面に、
「あなたがいるから、歩き出せる。」
という文言がありました。
ねこの舌企画のフライヤーにも載せさせて頂きました。

観にきて下さった方の背中を、ぽんと押せる作品にしたい。

ぽんと押したのは誰かでも、歩くのは自分自身です。

わたしも自分の足で歩き出さないといけない。
産まれたての子鹿みたいに、ぶるぶる震えてやっと立ち上がったぐらいの、滑稽な吉﨑ですが、観に来て頂けませんか。

是非、よろしくお願いします。

乱文・自分語り、失礼致しました。

🐱🐱🐱

ねこの舌企画 旗揚げ公演
「彼の背中の小さな翼」

吹田文化会館メイシアター 小ホール

2022年8月7日〜8日

7日(日)18:00
8日(月)13:00、17:00
(13時の回終演後にお楽しみイベントあり)

🐱チケット
一律3000円(小学生以下1500円)

🐱あらすじ
夏が始まったばかりのある日。
イラストレーターの芝山かさねのもとに、
離れて暮らしていた父、颯介が亡くなった
という知らせが届く。
颯介は人付き合いの苦手な、売れない画家だった。
25年前に家を出ていき、
それからどこで何をしていたのか、
かさねは全く知らなかった。
颯介の荷物を引き取るため、姪・理衣と一緒に
海辺の街へ向かうかさね。
颯介が住んでいた家を訪ねてみると、
見知らぬ少年・優太が現れる____

🐱受付での混雑・密を防ぐ為、事前決済をお願いしております。

https://www.nekojitahuuhuu.com/

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