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生穂名所絵葉書

ついに!ここまで漕ぎ着けました。
『生穂名所絵葉書』を販売致します。

小生が郷土生穂を調べていたところ、遭逢にも昭和3年に発行された
『生穂名所絵葉書』を譲って戴ける機会を得ました。
昭和3年というと、今から93年前。約100年前の景色です。
昭和3年には、”昭和御大典”と”町制施行”がありました。生穂村から生穂町になった年です。それらを記念して『生穂名所絵葉書』は発行されました。

その絵葉書を高精度スキャンし、超拡大してまじまじと観ていると様々な情報を得ることが出来ました。
例えば、大松があった場所、材木をリヤカーで運ぶ様子、生穂本通りのお店、今はなき建物などなど。それらは郷土史研究の有益な情報となっております。

そして、「そうだ、当時と同じ景色を撮っておこう」という気持ちが芽生えました。

然し乍ら、日常や調査にかまけて中々撮影に向かう機会を確保することが難しく、そうこうしているうちに令和御大典も過ぎ、令和2年になってしましました。
ようやく撮影をし始めたところ、「昭和御大典と町制祝賀(昭和3年)で発行された絵葉書やんなぁ。ほんなら令和の御大典は過ぎたけど、同じ改元の3年に絵葉書として発行することができるちゃう?そしたら将来、もしかしたら100年後の生穂に遺るかも知れんなぁ。その時に、私のように郷土史に興味を持った人の資料になるかも知れない」と考え、独りでこのプロジェクトに着手しました。


この度発行する令和絵葉書は、昭和3年の『生穂名所絵葉書』と『淡路名所絵葉書』を元に、同じ景色を同じ構図で撮影するのが目的でした。

地元民であり、郷土史を研究していたおかげで場所の特定は容易でしたが、いざ撮影となると天候や時間に縛られたり、撮影当時には無かった家屋があったり木々が邪魔になったり、道や畦(高台)が変わっていたりと同じ角度からの撮影が難しい場所も多く、1日撮影しては元の絵葉書と照らし合わせ構図を確かめ、納得できず数日後にまた撮影に向かう など様々な苦労がありました。
どうしても昭和版と構図が違う物も数点ありますが、現在ではどうしても無理な構図のため泣く泣く諦めました。令和版として許容するしかないですね。
兎にも角にも、何とか納得のいく絵葉書を作ることが出来たと自負しております。

チラシ3

(※上記ポスターのお問い合わせ先は伏せています。)

令和版『生穂名所絵葉書』には、昭和3年の『生穂名所絵葉書』と『淡路名所絵葉書』の中から16枚を選出し、それらと同じ風景を撮影したものに加えて、新たに令和版オリジナルの4枚が入っております。
また、附録として「御礼状」「絵葉書目録」「昭和3年生穂名所絵葉書のダイジェスト録比較表」を封入しております。

絵葉書目録

(2021.4/18追記)
内容がどんなものか見せて欲しいというご要望が多かったので、下記に一覧を貼り付けます。期間を置いて削除しますので、ご検討されている方は宜しくお願いします。また下記の一覧は賀茂神社絵馬堂にも貼り付けております。

絵葉書表2

令和3年4月18日の賀茂神社春祭りの日に発売致します。
20枚のセットでの販売になります。※個別の販売はしておりません。
価格は¥2000円(税込)です。生穂に関心のある皆様に買って戴けるよう出来る限り価格を抑えたつもりです。またポスターにもありますように、経費を上回った売上金は、生穂の祭例・郷土史研究の為に使用させて戴きます。


私には、発行総数が少ないために未だ手に入らない昔の発行物がいくつもあります。なので、たくさん売ったほうが将来に遺る可能性が高くなるのは解っています。
ですが、清貧の身ですので今回は100部限定での販売になります。
もしも完売して、更に欲しいとの要望が多ければ追加で印刷できるかも知れませんが。

販売方法は、基本的に生穂の方が購入されると思われるので手渡しでの販売形態となります。その他、生穂の各地(神社やお寺、お店など)に委託販売してもらえないかと画策しておりますが、実物が出来上がり販売開始後の交渉になると思います。遠方で購入を検討される方は下記のお問い合わせを御覧ください。

お問い合わせですが、noteは記事を書くのがメインの為こちらでは受け付けておりません。Facebookでも広告致しますので、遠方の方はMessengerでご連絡戴ければ幸いです。その他、事務所のメール等でも受け付けます。

この機会に是非ご購入をご検討下さい。


昨年今年とダンジリ奉納が出来ず寂しい限りです。この絵葉書だけではなく、何かすることで生穂が盛り上がればと想っています。
この絵葉書が生穂の繁栄に繋がること、そして100年後の生穂に遺ることを願っております。了

記 郷土史家 中内東海坊雨山

最後までお読み戴きありがとうございます。 調査・活動のためのサポートを何卒お願い申し上げます。