コアJ-POPライブラリ 5.小室哲哉
小室哲哉さん。
説明不要っすよね?
もう60代なんですけどねえ。
80年代に渡辺美里のプロデュースとTMネットワークの活動で知名度を上げ、90年代にコムロ系を多数輩出し時の人となりました。
21世紀に入ってからは控えめだけど、音楽活動は続けてる。
トピックとして避けられないので初めに書いておくと、この人、おそらく人間的にはクズです。
あの女性関係のだらしなさとか金銭のだらしなさとか報じられてるのをみるとそう思わざるを得ない。
けど、出す音楽は本物なんですよ。音楽でしか食べていけない、って意味のことを本人が語っているけど、そうなんだろうな、と思う。
TMネットワークが出てきたとき、本当に革新的でした。
エレクトロニックと言えば、YMOが作った難解な音楽でした。
そこにTMネットワークがあんな分かりやすくてカッコいいサウンド持ってきて、当時パソコン既にいじってた少年たちは狂喜したもんです。
90年代に、マスに受ける音楽を志向した時も、実は当時の世界最先端の音楽をダウンタウンの浜ちゃんに歌ってもらったりとか、けっこう冒険している。
現在に至るまで音楽的には冒険の連続の人です。
そんな小室哲哉さんは黙々とソロアルバムもリリースしているんですよね。
今回は小室哲哉さんのソロから取り上げます。
小室哲哉さんのソロの特徴は、サウンドトラック以外は、明確に音楽的なテーマがあって一枚のアルバムを構成していること。
売れることを考えていない、本当に好きな音楽を作りましたって感じ。
個人的には小室哲哉さんの音楽家としての一番の才能はアレンジの才能だと思っているんだけど、ソロだと、まあ、組曲みたいな楽曲が多い。
ボーカルが入っていない曲も普通にあるし。
で、そんなソロ作品から3曲。
まずエレクトロニック。
「SHOUT」(「Digitalian is eating breakfast」)
2001年の作品ですね。珍しく小室哲哉さんがボーカルを取っています。
まあ、エレクトロニックならまだパブリックイメージに近いが、クラシックもある。
「春秋」(「Far Eastern Wind - Winter」)
2022年にはジャズのアルバムを出しました。
「Traffic Jam」(「JAZZY TOKEN」)
何作らせてもかなりの高水準で楽曲として完成させちゃうので、才能はあるんだろうなあ、と。
なかなかいないじゃないですか、こんな多ジャンルで活躍できる人?
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