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義母の生霊と闘う話 番外編


前回のお話しはこちら▽

まずは近況報告。
近頃は私自身の体調はそれなりに良い。
もしかしたら義母も諦めてくれたのかもしれない。ただ家族は色々大変で、半月ほどとにかく慌ただしかった。

まずは私以外の家族がおそらくロタウイルスが原因と思われる胃腸炎にかかってテンヤワンヤ。
これは生霊関係なく素直に保育園で大流行したのを子どもたちがもらって帰ってきたものだ。
最後の生き残りとしてなんとか患わずにくぐり抜けたことは今年一褒めて欲しい。

次は割と恐怖体験。
保育園に子どもたちをお迎えに行った帰り道、横を歩いていた男が突然
『あはははは!ベロリンガの色違いは金色だよ?!』とスマホの画面を見せてきて(本当に色違いのベロリンガの画像で良かった)
その後も一方的なポケモントークとともに自宅付近まで付きまとってきた。
1歳と5歳を連れた状態では走って逃げることもできないため、なるべく刺激しない方法を考えた結果、夫に電話することに。
『あ、パパ?もう近く?わかったー、戻るねー!』と敢えてのクソデカボイスで夫がそばまで来ているムーブをかましつつ、来た道をUターンしてなんとか巻くことができた。

電話の向こうの夫はこちらの状況もわからず会話も通じない状況だったので、それはそれでとても怖かったようだ。
娘も私がただならぬ様子で突然来た道を引き返し始めたことに怯えていたよう。
みんなごめん。私は必死だったんだ…

そして、最近ちょっと面白いできごとがあって。
誰も触っていないタブレットからキッズ用YouTubeの視聴時間終了のお知らせメロディだけが流れてくるという事案が相次いでいるのだ。
通常このメロディは、私がパスワードとともに動画の視聴可能時間を設定し、それを超えたときに視聴時間終了のお知らせとともに流れるはずのもの。
これが夜中とか朝方とか、私も娘もまだ眠っているような時間帯に画面も暗転した状態のタブレットから突然鳴り出すのだ。
誰かが画面もつけず、パスワードも入れず、音も鳴らすことなくキッズYouTubeを見て、視聴時間終了の音楽が鳴るときだけ音量を戻して楽しんでいるらしい。

…あなたは誰?

霊障って何?


『どうして生霊が憑いてるって気付いたの?』

この連載を始めてから何度かこのご質問をいただいた。
確かに生霊に気が付くというのは私も初めての経験だ。
何をきっかけに気が付いたのか、どういった状態になりどういった経過をたどったのか。
私の経験から分かる範囲で書き記しておこうと思う。

体調不良

はじめはとにかく身体がだるかったと記憶している。
女性なら生理前のひどい状態や妊娠初期あたりの体調を想像してもらうといいかもしれない。
身体が重く、だるく、何時間寝ても寝足りないような感覚。
それが1ヶ月以上続き『これはおかしい』と思い始めたのが最初だ。

それからたびたび頭痛に見舞われた。
もともと頭痛持ちではあったが、普段の片頭痛とはちょっと違う。
うまく言語化できないが、普段の眼球の裏が痛い感覚ではなく、頭のてっぺんから後頭部にかけてが痛む。
いつもの頭痛薬も効かず、本当に参った。

この頃から何かとおすすめコンテンツとして生霊や除霊に関する話ばかり表示されるようになり、生霊を疑い始めることとなる。

そして右半身に無数の発疹。
皮膚科でもなんともないと言われたもののあまりに急に発疹が出たのでびっくりした。

ただ一応お伝えしたいのは、体調不良が続くときはまずは病院にかかってほしいということ。
からだのだるさも発疹も、もしかしたら病気の前兆かもしれない。
ぜひ医師からの『原因不明』のお墨付きをもらってから生霊を疑って欲しい。

こどもたちを襲う発疹

そういえば最近も息子から始まり、娘、私…とまた謎の発疹に悩まされている。
子どもたちは小児科と皮膚科にかかったもののどちらでも『よくわからない』と言われてしまい、また生霊アタックの可能性が増してしまった。

今回も夫だけが無事。
生霊の息子贔屓が激しすぎやしないか、と夫に嘆いたところ
「俺を贔屓してるんじゃなくて『嫁の血滅ぼす』的なことじゃない?」とナチュラルに怖い返事をもらって鳥肌モノだった。
子どもたちと私に湿疹が出始めたのは、実に結婚記念日の前日。

…義母はいつまでも息子から離れようとしない私にしびれを切らして、本格的に血を絶えさせようとしているのかもしれない。
私は他人でも、子どもたちには義母の血が四分の一は入ってるのだからいい加減落ち着いて欲しい。

はじめから読む▽




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