テシマユリコ

だれかの心をふわっと包み込むような文章を書きたいです。

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最近の記事

あの日、おばあちゃんと食べたドーナツ

もう10年以上も前の話である。 入院中のおばあちゃんのお見舞いに行った。手土産はミスタードーナツ。 そのときに自分が何を食べたのかはまったく覚えていないのだけど、おばあちゃんが食べたものはハッキリと覚えている。『とうふドーナツ 金ごま』だった。 なぜそこだけ鮮明に覚えているのかというと、おばあちゃんがそれはそれはおいしそうに食べていたからだ。 「おいしいなぁ」と何度も口にしながら、いままで見たことのないような幸せそうな笑顔で、ドーナツをたいらげた。 ***** ド

    • 祈りながら考える。正義にも思いやりを。

      こちらの記事にも書いたのだが。 わたしは“戦争もの”がきらいだ。 本でもドラマでも映画でもアニメでもマンガでも。 けれど、この時期になると、想いを馳せずにはいられない。 そして、ささやかながら祈る。 犠牲になられた方々のために、残された方々のために、助かりはしたがいまだに苦しんでいる方々のために。 どういう運命だったのか、つながれた命の先に、わたしたちがいる。 それを決して忘れてはいけない。 ======== 争いというのは、正義と正義のぶつかり合いだと思っている。

      • どうしようもない困難は自然災害、いつかは通り過ぎる

        岸田奈美さんのnoteを拝見して。 臨済宗円覚寺派・横田南嶺管長のおことばが、すぅーっと心に染み込んできたので、記しておこうと思う。 横田管長は、以前、岸田奈美さんのお母様、岸田ひろ実さんとも対談をされている。 横田管長と岸田さん母娘、どちらともの会話に出てくるのが、どうしようもない困難は自然災害と同じである、ということ。 つらいできごとというのは、台風のような自然災害と同じこと。自然の前に、わたしたちは無力である。それが通り過ぎるまで、ただじーっと家の中で待つしかな

        • 2020年の夏。

        あの日、おばあちゃんと食べたドーナツ

          【本】猫を棄てる/村上春樹〜誰しもが名もなき物語を紡ぐ

          私は“戦争もの”が嫌いだ。 映画、ドラマ、アニメ、小説、遠回しに描かれた絵本ですら、見たくない。 小学生のときだったと思うのだが、戦争の悲惨さを伝える授業の一環として、「火垂るの墓」を観た。 たぶん、あれが最終的な引き金となり、アレルギー反応が出るようになってしまった。頭から恐怖感が離れず、しばらくの間は夜も眠れないし、食欲も失ってしまう。 けれど、「知らなければいけないこと」だという思いはあって、広島にも長崎にも足を運んだことはある。原爆資料館にも入った。目を背けない

          【本】猫を棄てる/村上春樹〜誰しもが名もなき物語を紡ぐ

          やっぱりガクアジサイが好き。 「謙虚」という花言葉もよき。 ちなみにホンアジサイの花言葉は 「移り気」「浮気」だって。 全然違う!!

          やっぱりガクアジサイが好き。 「謙虚」という花言葉もよき。 ちなみにホンアジサイの花言葉は 「移り気」「浮気」だって。 全然違う!!

          私なりのパワースポット、見つけた!

          私なりのパワースポット、見つけた!

          【#応援したいスポーツ】野球に興味のない私が、野球を応援する理由とは?

          私が応援したいスポーツは、プロ野球だ。 この上なく、ベタだけれど。 しかし、私は野球にまったく興味がない。 (関係者の方々、申し訳ありません!) 興味がないのに応援したい理由は、母のためだ。 私と正反対で、母はプロ野球が大好きである。 母というのは何かと忙しい生きものなので、球場に足を運ぶことはめったになかったが、シーズン中はずっと、テレビで野球を観ていた。 興味のない私には、この数ヶ月がたまらなく苦痛で、当時はスマホもなく、テレビが唯一の娯楽だったというのに、チャ

          【#応援したいスポーツ】野球に興味のない私が、野球を応援する理由とは?

          noteでは自分の書きたいことを書く!

          中学生の頃、「税の作文コンクール」で入選した経験がある。何賞だったのか忘れてしまったが、おそらく佳作程度の賞だったと思う。 とはいえ、賞と名のつくものにはまったく縁がなかった私。作文コンクールで入選することは、自分を認められた気がして、うれしかった。 なぜなら私は、幼い頃から物語を書くのが好きで、ことばに触れることが大好きだったから。 けれどもうれしさの反面、心から喜べない自分もいた。 それはなぜか? 「自分が書きたいことを書いた文章ではなかったから」だ。 ===

          noteでは自分の書きたいことを書く!

          キナリ杯後夜祭にて。「あなたの文章がだれかの救いになっている」「スキの数がその証拠」という岸田さんの言葉に救われている私がいます。私みたいな新人へ、note記事やTwitterにスキを押してくださったすべての皆様に、心から感謝します!ありがとうございます!

          キナリ杯後夜祭にて。「あなたの文章がだれかの救いになっている」「スキの数がその証拠」という岸田さんの言葉に救われている私がいます。私みたいな新人へ、note記事やTwitterにスキを押してくださったすべての皆様に、心から感謝します!ありがとうございます!

          【キナリ杯あとがき】岸田さんが書くことの楽しさを思い出させてくれた

          「ハーッ、ハーッ、ま、まにあったぁ・・・・・・!」昨日5/31が〆切だったキナリ杯に、最終日でようやく記事を投稿できた私。 息も絶え絶えに、マラソンの関門をくぐり抜けて、ほぼ最後尾に近いポジションでゴールに滑り込み、地面にぶっ倒れたような感覚。たぶん。 (マラソンやったことないので、あくまでも想像) まず、キナリ杯というのは何か?というと、こちら↓ 私が大好きな作家・岸田奈美さんが主催されている「おもしろ文章コンテスト」のこと。 例の給付金10万円をドドーンッと、文章

          【キナリ杯あとがき】岸田さんが書くことの楽しさを思い出させてくれた

          【キナリ杯】私が休校中に子どもたちに学んでほしかったこと3つ

          緊急事態宣言が解除されて、長い長い休校生活に終止符を打つ地域も増えてきているのではないかと思う。 私が住んでいる地域でも、分散登校(クラスを2班に分けて、一日おきに登校)が始まった。 今回の休校期間に、私が子どもたちに学んでほしい、教えたいと思っていたことが3つある。 (1)世の中のあらゆる人に感謝をすること漠然としているけれど、要はコロナで不安を抱えながらも働いてくださっている方々、世の中を元気にしようとさまざまなサービスを提供してくださっている方々、その他すべての人に

          【キナリ杯】私が休校中に子どもたちに学んでほしかったこと3つ