【ポケカ】シティ2024S1優勝の恩返し【全文無料】
多くの方が初めましてだと思います。
福岡でポケモンカードを遊んでいるてしむです。
仕事をしながら2児の子育てをしている、所謂パパさんプレイヤーです。
今回、2023年11月5日に開催されたポケモンカードのシティリーグで優勝することができました。出場している大会は少ないですがここ半年は比較的勝率が良い状態が続いています。
5/13 シティリーグ2023S4準優勝(白ルギア)
6/13 トレスタ杯(福重店)個人3-1(白ルギア)
8/3 ジムバトル(元野木書店)優勝(悪リザアルセピジョ)
11/5 シティリーグ2024S1優勝(パオカイナ)
元々、noteを書くつもりはありませんでしたが、私自身がnoteやX(旧Twitter)、Youtubeといった情報源から多くの助けをもらったことや、Xで多くの方に見守っていただいたこともあり、恩返しの意味を込めて書いてみることにしました。
noteを書くにあたって
①2024シーズンは始まったばかり
2023年9月下旬に始まった2024シーズンですが、早速環境に大きな変化がありました。10月下旬に発売された古代未来がテーマのカード達です。特に古代では「トドロクツキ」「サケブシッポ」、未来では「テツノカイナ」「テツノブジン」が無視できない状況になりました。
次回のパックは12月のハイクラスパックであり、新弾として大きな変化があるのは2024年1月頃の見込みであることから、古代未来環境が約3ヶ月続くことになります。
そのため、11月初旬にこのnoteを書いておけば比較的長い間、情報源として参考にしていただけるのではないかと考えました。
②パパさんママさんプレイヤーでも勝つことができる
全国のパパさんママさんプレイヤーは基本的に「ひとり時間」を確保することが難しいことかと思います。私も同様です。平日は帰宅後に子どものご飯、お風呂、寝かしつけの対応がありますし、週末は習い事やお出掛けなどのイベントであっという間に過ぎ去ります。
そんな様子ですので、仕事終わりのジムバトルや週末の自主大会などに出る機会はかなり限られてくると思います。
上記のように実践機会が少ない中でも勝率を上げる考え方もあるのではと思いました。
シティリーグ2024S1について
・デッキ選択と環境読み
先に書いた通り、古代・未来のパックが発売された後の環境です。10/27(金)発売でしたので10/28(土)、10/29(日)のシティまでは新弾発売前のTier1デッキが上位を占めました。
ですが、私が出る11/5のシティまでの1週間で多くの方がカードを揃えて練習できることから、特に「トドロクツキ」系のデッキが激増すると予想しました。
古代カード専用のエネ加速サポート「オーリム博士の気迫」や「ダークパッチ」「モルペコ」の相性の良さから私もシティ候補でした。
ただ平日に練習ができないので練度が低く、予選5試合中に手札事故が起きた後の挽回が難しいと考えていました。
ただ、構築が煮詰まれば安定して勝てるデッキになりそうなので、CL京都に出るならテツノカイナが候補です。
また、未来に収録されたカードにも環境デッキに入るカードが収録されました。それが「テツノブジン」と「テツノカイナ」です。
現在の環境は1進化、2進化のカードが多く採用される環境であり、Tier上位のたねポケモンである「キュワワー」「ラルトス」「セビエ」「ヒトカゲ」「メリープ」「マナフィ」など多くの上位陣に刺さることから「テツノブジン」と「れんげきウーラオスVmax」を組み合わせたデッキで挑もうと考えていました。
(テツノカイナの収録で「ミライドン」や「パオジアン」がシェアを伸ばしそうだと思ったもの要因です。)
前日の夕方までブジンウーラで固まっていましたが、私が使ったデッキは「テツノカイナ」入り「パオジアン」です。
その採用理由はシティ前日に開催された
「ポケカ四天王決定戦」
です。配信の最後の方しか見られませんでしたが、その試合がサーニーゴさん対とーしんさんのパオジアンミラー対決でした。
勝利者インタビューでサーニーゴさんが仰っていた「今回の環境の中で比較的事故っても何とかなり、カードパワーが高いデッキを選択しました(意訳)」という言葉を聞いて、このBO3の考えはシティリーグにも当てはまると思い、その場でパオジアンデッキで挑むことを決めました。
また、パオジアンデッキを選択した理由は以下の理由もあります。
強力な新弾発売直後であることから、雪道を採用していた「ロスギラ」「ミュウVmax」のシェアが一時的に下がることが予想されること。
シェアを大きく伸ばすと思われる「トドロクツキ」は雪道を採用せずにポケストップを多く採用することが考えられたこと。(相対的な雪道の減少)
HP300を超える大型の2進化ポケモン(悪リザ・サーナイト)に対してヘイルブレード1回の攻撃できぜつさせられること。
じゃんけんに負けて後攻を選ばされたとしても「カイ」→「かがやくゲッコウガ」「バトルVIPパス」で安定的な盤面を形成できること。先行なら先2月光手裏剣で相手盤面を大きく削ることができること。
上記の通り主に「頂への雪道」が環境から少なくなるであろうというのがプレイ面で今回のデッキ選択に至った要因です。その前にメンタル面でサーニーゴさんのインタビューを聞いていなければ、この考えに至らなかったと思います。
デッキレシピ
さて、そこで今回のデッキレシピになった訳ですが、これは私が考案したのではなく、前回のシティリーグ2023S4決勝戦で対戦させていただいた沖縄の強豪プレイヤーjamさんが考案されたレシピです。
参考になるレシピを探していたらシティ前日の21時過ぎに公開されていたjamさんのレシピをTLで発見。
仮組して友達にリモート対戦してもらったところ、先行後攻共に圧倒できたのでそのままのレシピで挑むことに決めました。
沖縄で活躍されているjamさんに圧倒的感謝。
当日のマッチング
当日のマッチングは次のツイートの通りです。
結果論ですが、この会場での「トドロクツキ」はそこまで多くなかったように感じます。ですが、全国的にみると「トドロクツキ」の入賞数が最も多かったようなので、予想はある程度合っていました。
今回のデッキを使うにあたり、Tier上位のデッキに対しては次のことを意識しました。
ロスト軸ギラティナVstar
ロスギラ側がじゃんけんに勝っても後攻を選択される場合が多い。こちらが先行をもらった場合は「かがやくゲッコウガ」「セビエ」を並べて先2月光手裏剣でキュワワーを落としにいく。
マナフィが置いてあるなら先2ごっつあんを積極的に狙いたい。「カイナ」と雷エネルギーがサイドに落ちていないか必ず確認。「カイナ」がサイド落ちしている場合は序盤にリスクを背負ってでもポケストップで「ヒスイのヘビーボール」を探しに行く。
「カイナ」がサイド落ちしていた場合、「カイ」で「ヒスイ〜」を持ってきてもいいが、序盤の「ふしぎなあめ」「スーパーエネルギー回収」と比べると優先度が下がるので、できれば「ポケストップ」や"かくしふだ"で引きたい。
相手のロストが7枚溜まる前にごっつあんしてサイドレースを優位に進める。ごっつあん込み2-2-2で勝負をつけたい。
サーナイトex
古代で収録された「サケブシッポ」で強化。「サーナイトex」の”サイコエンブレイズ”と相性が良く、「ブーストエナジー古代」をつけた状態なら”ほえさけぶ”で相手ベンチを狙撃できるようになった。
特に「セグレイブ」を複数並べることを意識したい。
サナ側の序盤はラルトスを複数並べてくるが、「サケブシッポ」「ミュウ(ふしぎなしっぽ)」「ザシアンV(超)」がスタートに出てきた場合は倒さずにベンチ枠を圧迫させつつ、「ラルトス」や「キルリア」を優先的に倒す。
サーナイトexに進化する前に1ターンでも多く時間を稼ぎたいの「テツノカイナ」で積極的に非エクのポケモンを倒す。
仮にマナフィが置かれなければ無理してでも月光手裏剣打つ。それくらいテンポを取りにいく。
また、サナ対面で1点注意したいのが「フトゥー博士のシナリオ」です。
ノーマルタイプであれば「チェレンの気配り」でアルセウスVstarを戻す動きが強いですが、このフトゥー博士は全タイプを手札に戻すことができるので、ダメージが乗ったサーナイトexも回収される可能性があります。しかも張られているエネルギーがトラッシュされることもデッキとシナジーがあって強いです。
もし対面のサーナイトexを攻撃する場合は少し無理してでもパオジアンで一撃で倒したいと考えています。
ミュウVmax
「ドラピオンV」と「ビーダル」が主軸。
「すごいつりざお」を安易にトラッシュしない。
「クロススイッチャー」「カウンターキャッチャー」で縛られる可能性があるビーダルの逃げ手段を確保しつつ、サイドレースをしっかりと意識して挑む。
「ドラピオンV」が入っているからといって慢心していると雪道で絶望を見せられるので慢心しない。
ポケストップは雪道を割る為に使いたい。
悪リザードンex
マナフィを置かれた上で後1エボリューションは結構嫌。リザードHP100なのが偉い。
向こうはエネ加速後リスクなしワンパンしてくるのにこちらは悪リザ倒す為にエネ6枚要求になるのでシンプルに辛い。最初か間にかがやくゲッコウガを倒されるように動き、2-1-2-2でサイドを取らせる立ち回りを検討。
エンテイV入りなら「エンテイV+ごっつあん+悪リザ」の2-2-2でサイドを取りたい。
絶対置いてくると思いますが、マナフィサイド落ち等でベンチにヒトカゲしか並んでいない時は全力で月光手裏剣。初手全力で盤面取りに行く。後半の失速は致し方なし。
トドロクツキex
(ビーダル軸・ロスト軸)
ロスト軸の場合は序盤に「アクロマの実験」を打ちながら「ミラージュゲート」でエネ加速して殴ってくると予想。
「ナンジャモ」が飛んでくる確率が他のデッキより低いので助かる。
ロスギラ戦と同様に「キュワワー」をごっつあんプリファイしてサイドレースで先行したい。
ロスト軸はドロー手段が豊富なので先にサイドを2-2-2取られないように意識。
ビーダル軸は序盤から「オーリム博士の気迫」を使いたいのでドロー手段が足りない印象。「博士の研究」を使ったターンは「ダークパッチ」を複数使ってくる可能性がある。ドロソがなければ後半失速しがち?
ベンチで「ビーダル」「かがやくゲッコウガ」を展開することが多いので先にそちらを倒しつつ、後半はエネが張られたトドロクツキをワンパンしたい。相手トラッシュに「ダークパッチ」が何枚あるかは要確認。
ブーストエナジー古代がついたトドロクツキに月光手裏剣で90乗せておくと残り200になるので”くるいえぐる”の自傷ダメージできぜつする。
パオジアンex(ミラー)
じゃんけんに勝って先行とる。後攻でもカイスタートなら耐え。
月光手裏剣でセビエ倒す。WIN
大地の器の登場で比較的簡単に月光手裏剣が打てるようになった事、ミュウVmax対策にドラピオンを入れておりマナフィが入ってない事で簡単にセビエを倒されます。
後攻でも相手が先2でセグレイブに進化しなければ先行後攻が入れ替わるので簡単に諦めない。
テツノブジンex
先週までは数が少なかったようですが、今週に入って数を増やしている様子。言わずもがな、セビエを簡単に取られます。
セビエ2枚並べてもタキオン×2とヨガループされ、エクストラターンでもう1枚セビエを取られがち。並べられるならセビエ3枚並べる展開も必要。
1枚でもセグレイブになれればベンチのポケモンに水エネを複数枚張っておき、相手のブジンを2-2-2で取れたらいいなと考えます。
終わりに
毎週環境が違う
基本的にTier上位のデッキが入賞数を稼ぐことに大きな変化はないと思います。
ですが、古代未来直後にトドロクツキの入賞数が激増した結果、リククラゲexやリククラゲ(ねんきんコロニー)を採用した構築が増える事が考えられます。
また、ポケカ四天王決定戦の影響でパオカイナも多少は増えるかもしれません。
そうなった場合、私が優勝できた構築では対応が難しいでしょう。
今週出るならドラピオンVを抜いてマナフィに。
ボール枠の1つをキャンセルコロンにすると思います。
いずれにせよ、先週勝ってたデッキが今週も勝てる保証はなく、その週の環境を予測する事が大切です。
初戦は絶対勝つという意気込み
現行のシティリーグはオポネントという仕組みで最終順位が決まります。
シンプルに言えば自分の勝ち負けの価値がどれくらい高いかという順位と認識しています。
詳しい説明は控えますが、自分が勝った相手の順位が低ければその勝利の価値も低く、負けたとしてもその相手の順位が高ければその負けの価値は高いという事になります。
64名規模になったシティリーグは予選が5試合あることが多いです。
3回戦以降は勝った同士で試合が組まれていくので、自然と順位が高い相手(比較的Tier上位のデッキ)と対戦することになります。
ですが1回戦は闇鍋で誰と当たるかわかりません。1回戦目で負けた場合、そのまま相手が3-0、4-0と勝ってくれればいいですが、反対に1-3、2-3となると1回戦目の負けの価値が大きく下がります。
するとその後全勝して4-1になったとしても、その1敗の価値が低い場合は同じ4-1で並んでいたとしても順位が低く設定されます。
4-0同士で負けたとしても、その1敗は5-0の人に負けた1敗であり、負けの価値が高い事から同率でも順位が高く設定される為です。
このように初戦の敗けは非常に大きく響く事が多いです。初戦は誰でも緊張でフワフワした状態になりがちですが、集中して気合い入れて初戦に臨みましょう。
もし初戦を落としたらその後の4試合は全部勝たないと決勝トナメの権利にもかからないので諦めずに戦います。
4-1になった後のオポネントはその時になって考えましょう。他人の結果はコントロールできません。まずは目の前の1戦を真剣に戦う。
そして祈る。これです。
サイド落ちの確認
初心者~中級者くらいの方でサイド落ちの確認が少し苦手な方もいると思います。
パオカイナを使う際は、次のカードだけでも最初に枚数を把握しておくと良いかと思います。
カイが4枚
セビエ、セグレイブ、輝ゲコ
スーパーエネルギー回収が4枚
水エネルギーの枚数
スタート時にカイナを使う対面だとわかる場合はテツノカイナの有無と雷エネルギーの枚数
ポケカの縁
大会前も決勝トナメの時もX(旧Twitter)上で多くの方に応援していただきました。
今回のレシピも以前の大会で対戦させて頂いたjamさんのレシピですし、決勝のお相手は8月のジムバトルでお話したことがある方でした。
狭い界隈と言えばそれまでですが、これまで出会った縁があってPJCS2024の優先出場権を獲得することができました。
今回のシティを代表して、日本一を目指しますので応援よろしくお願いいたします。
これまでの恩返しとして、このnoteの1行でも誰かの助けになれば幸いです。
終
以下、投げ銭です。ご支援いただいた場合は2024年のジャパンチャンピオンシップス(JPCS)でのスリーブ代として活用させていただきます。
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