弟子屈で出会った忘れられない人③～「渡辺牧場」の渡辺隆幸さん
こんにちは。
てしかがスタイルのYUKIです。
２回ほど弟子屈の町を訪れて、「もう一度行きたい！」とたびたび思ってしまうのは、ものすごーく広大で、言葉にならないくらいキラキラした自然と共に、そこで出会ったあったくて何だかちょっと癖のある人々のせいです。
先にご紹介した、自然解説者だけに植物の説明に夢中になってちっとも前へと進まない森の案内人の金井さん、トレードマークのくるくるパーマがキュートな地元のお菓子屋のお母さん「風月堂」の鈴木由美子さん、
そして、今回お話しする３人目は、「渡辺牧場」の渡辺隆幸さん。
摩周山麓の草原に70haの土地と120頭の乳牛を持つ牧場の社長さんです。
牧場を訪れた際、案内してくれる言葉の一つ一つに育てる牛への愛が感じられます。渡辺さんの受け売りですが……、皆さんは牛が１日にどのくらいのお乳を出しているかご存じですか？
なんと、１日に20リットルから50リットルものお乳を出してくれるそうです。
「雌牛は、４歳までに平均５回子供を産みます。その子牛のためのお乳を私たちは半分ほど分けてもらって、牛乳やバターにしています。だから、毎日お乳を搾りながら感謝の気持ちでいっぱい。
ここにいる牛はみんな家族。
一頭一頭名前がついているんですよ。
お乳が出なくなって売られて行くとき、大切に育ててきた牛とサヨナラするのは心が痛いですね……」
と、抑揚をつけながらしんみりと話すお話に聞きいっていると、
「だから、毎日感謝の気持ちを込めて、腰に手をあて、
ぐいーっと斜め45度に体をそらせて、正しいポーズで牛乳を飲みましょう！
ハイ！ ポーズ！ ご一緒にー」
と、迷トークならぬ名トークはお見事！
その話術、弟子入りさせて欲しーい！
でも、愛情たっぷり育てられた「渡辺牧場」の牛乳もソフトクリームも
確かに絶品！ それも、もう一度訪れたい！ と思う所以なのです。
