見出し画像

すべては、与えられていた 3回目のいのちのお祝い会の奇蹟


 
3回目のお祝い会をどうしようか。 これは節目としても大切なイベントにしなきゃいけない。
 
地元での開催を考えながら、友人の純二&春菜さんが福岡から移住した大分県竹田という土地に導かれたのは、昨年の8月15日のこと。
 
その時に、今回の会場となった Hi!Yoriyo (ハイヨリヨ)とCONNECT PLUS(コネクトプラス)のカフェとギャラリーを紹介された。隣に大きな神社があると聞いていた。
 
グーグルMAPに従い、山間の道を抜けると、道路脇に高野山で見たような巨木が並んでそびえたっている。そこが城原八幡宮であった。


 
外から声をかけると、オーナーの彫刻家である森貴也さんと奈緒美さんが、お店の中から出てきて迎えてくれた光景を今でも鮮明に思い出せる。
 
初対面のはずの貴也さんと話しているうちに、5年前に国東の長崎鼻でのアートイベントで彼が作品を創っているところに、僕が立ち寄り立ち話をした記憶が蘇ってきて、

あの時の?!!!と、二人で歓びあった。
 
まだ何をするかも、全くこれからなのに、この場所が、いのちのお祝い会のために与えられたのだと思った。
 
ただ、3回目のお祝い会では、“いのちへの感謝”のセレモニーをちゃんとやりたい。

そして音楽だけでなく、参加した皆さんとアートを体験したい。この漠然とした思いだけが僕の中にあった。
 
この場所ですると決めてから、CONNECT PLUS(コネクトプラス)の限られたスペースの中で、どうやってセレモニーをし、アートと音楽のプログラムをするのか、ずっと暗中模索の日々が続いた。
 
一人で考えても何も浮かばないから、僕の知っているアート系の友人たちに、あらゆる機会で相談を持ち掛けた。
色々と妄想は膨らんでいくものの、ギャラリーの中で、皆んなで絵を描いたり、何かのアート体験をやっている風景がイメージできない。
 
どうやっても自分の中でパズルを作れない。
 
そんな10月のある日、会場のHi!Yoriyo (ハイヨリヨ)で、タローデパリというタロットカードで占ってくれるセッションがあり、そこでMikaさんに出逢い、タローデパリを学ぶことになった。
 
何度目かのMikaさんとのセッションの中で、いのちのお祝い会のイメージが出来上がらない。と悩みを打ち明けた時、隣りに立派な神社があるじゃない!と言ってくれたことで、何かのドアが開いたような気がした。
 
このアイデアを、オーナーの奈緒美さんに思い切って告げたところ、城原でイベントをするなら、まずは城原神社でセレモニーをして下さい。とあたり前のように言ってくれて、笑
 
なんだ! 最初から、こうすれば良かったのかと、やっとパズルの枠組み、イメージが出来たように思う。
 
しかし、どうやってこれを形にしていくか。
 
まだ、暗中模索は続く、トンネルの先の光を信じていくしかなかった。
 
それから、時間が取れる限り、城原神社とギャラリーに通うことにした。
この場所が「いのちのお祝い会」を受け入れて歓迎してくれることを祈って
 
そして、12月10日、Hi!Yoriyoで音楽Liveがあるという誘いを受けた。
 
しかしながら、翌週に自分のクリスマスLiveを控えていて、まだ披露できるほど歌も仕上がっていなかった。

竹田に行く余裕はない。
頭で思いながらも、この日が天にいる母親の誕生日だったこともあり、気になっていた。
母ちゃんが何かメッセージを残しているような気がしたのだ。
そして、俺を行かせたいなら、ユニバース(宇宙)を出してみろ!とタロットカードを引くと、まさにそのカードが出た! これは行くしかなかった。
 
ギャラリーでの心地よいLiveの後、演奏家のCDを購入しようと、それを手にした時CDジャケットにヘナアートが描かれていた。

直感が働いて、もしかしたら、Yukiyaさんですか?と聞いてみた。
 
そうですよ!
あなたは、Yukiyaさんなんですね!!!
奇跡の出逢いに、思わずハグしてしまった。

東京の友人に会いに行きなさい!と言われていた人がこの場所にいたのだ。信じられないことが起こった。
 
出逢って数分後に、Yukiyaさんに「いのちのお祝い会」のことを話すと、「てる君のやりたいこと、応援するよ!」って、
まさに奇跡を見ているようだった!
 
ついに年を越して1月となった。 イベントまであと4ヶ月

一歩一歩、イベントを前に進めていく
 
Yukiyaさんとお連れ合いの彩乃さんが自宅に招いてくれ、ヘナアートや音楽をどうするかのアイデアを一緒に考えてくれて、具体的にプログラムの骨格が見えてきた。

4月に訪れた時には、自宅の倉庫で、クラッピング(拍手)のプログラムをリハとしてやってくれた。
 
その一方で、城原神社でのセレモニーとアートを実現するために、貴也さんと奈緒美さんが神社の関係者に話しを通してくれ、神社の使用許可を取り付けて下さった。
 
さあ、イベントの舞台は整ってきたが、実際にどのようにセレモニーを形に出来るのか。
とても大掛かりな準備が必要になる。 それでも、一つひとつ準備していくしかない。
 
12月10日のあの音楽Liveの日、もう一つの大事な出逢いがあった。
北九州在住の画家である石橋高次さんが、音楽ライブに偶然来ていたのだ。
この時は、お互いの名前交換という間柄であったが、
石橋さんの本業が看板屋というのを思い出して、何かアドバイスを貰えるのではと工房を訪ねた。
ニューヨークでの初めての個展の準備の最中だったが、大歓迎してくれた。
 
絵を皆で描くのに、大型の紙やパネル等を揃えたいと相談すると、
 
全部ここにあるから、提供するよ!とウソみたいな言葉が返ってきた。
 
盤ゲームで、20個飛ばしみたいなカードを引いたような事が起こった。
 

いよいよ、お祝い会が2ヶ月前に迫ってきた3月10日
純二さん、春菜さんのLiveでHi!Yoriyoに伺った。

その時に、貴也さんの仕事のお手伝いに来ていた、カゾノさんという書家と偶然出逢い一緒に焼肉を食べることになった。
その日の夜に、絵の奉納とのコラボに書を加えることを思いついて、直ぐに連絡を取った。
こうして、書家のカゾノさんもセレモニーに参加することになった。
 
 
さあ、奇跡のようにパーツが揃ってきた。

「いのちへの感謝」というセレモニーを、どう整えていくか。
 
初回からお祝い会に参加してくれている、絶対的信頼の友人を頼って、
祝詞の奏上を、仙台のアナウンサー 及川徳子さんに
歌の奉納を、東京のソプラノ歌手 竹林加寿子さんにお願いした。
 
これに加えて、Yukiyaさんのヘナアートの奉納、北九州の友人ライスさんのお茶会が加わり、「いのちの感謝」のセレモニーが最後の最後に一つの形になった。
 
さあ、Hi!Yoriyoでの音楽プログラムはどうするか。
 
全員参加型で、みんなが歌って音を出して、響き合うようなものにしたい。
 
福岡から竹田に移住した友人の純二さん、春菜さんに、何度もお祝い会への思いだけは伝えていた。
  
プロのミュージシャンの音楽を、ただ観客として聴くのではなく、どうやったら、一緒に響き合うことができるのか。ずっと考え続けていたが、
 
Hi!Yoriyoで開催された二人のLiveに参加しているうちに、
 
僕が下手な提案をするよりも、すべてを二人に委ねるのが一番良いと思うようになった。
 
純二さん、春菜さんに任せれば、どうにでもなる。
自然にみんなが音楽を楽しんでくれる。それ自体が響き合っていることだ。心からそう思えることができた。
 
 
あとは、初回の糸島から参加してくれている絶大なる信頼のゲストたちだ。
 
エナジー瞑想朗読会の、及川徳子さんと前川珠子さん
 
僕は、このエナジー瞑想朗読会を色んな人に体験して欲しくて、このお祝い会を開いている。
 
今回は、珠子さんが出版したばかりの物語『私が死んだ後で』を披露してくれることになった。

シャーマンの家系に生まれた珠子さんには、スピリチュアルな能力があって、僕たちには見えない世界やエネルギーを感じている。今回の物語は、病気で亡くなってしまった少女が死んだ後の世界を、優しい死神さんとともに眺めながら、光の世界に還っていくというもの
 
今回のいのちのお祝い会のテーマは、『みなもとに還る 本来の自分がいる 仲間がいる』
 
まさに、このテーマそのものであるような、いのちのみなもとに還る物語だ。
 
徳子さんも、このテーマに沿って、感じる言葉をその場で降ろして朗読にしてくれる。
その徳子さんの言霊に珠子さんが即興ピアノで応え、参加する人と空間の響き合いで音と瞑想の中に導いていく。このエネルギー瞑想朗読会が、竹田でも実現する!!!
 

そして、ソプラノ歌手の竹林加寿子さん。
 
今回は、フランス・パリでの歌のお仕事から直接、竹田へという強硬スケジュールで駆けつけてくれることになった。
 
加寿子さんが歌うだけでなく、一緒に僕らをリードして歌の世界に導いて欲しい。
 
誰もが歌える曲、いのちの歓喜の歌という思いから、
『翼をください』と『第九』を提案した。
ソプラノ歌手の歌声とともに、皆んなで喜びの歌がうたえるなんて、
なんて素敵なことだろう。
 

そして、PePe伊藤さん
 
PePeさんなくして、いのちのお祝い会は成り立たない。
 
僕が歌うためには、PePeさんのギター伴奏が必要という事情もあるけど、PePeさんの歌とギターの世界を、特に「estoria ge cantador」を世に広めたい野望が僕にはある。
 
今回は、PePeさんにも、Yukiyaさんがやってくれるクラッピングを使って、全体を巻き込んでもらう楽曲をお願いした。
 
そして、会場であるギャラリーの空間は、前日まで開催していた森貴也さんの彫刻の個展をそのまま残すことで、ここでも、奇跡的にアートと音楽のコラボが生まれた。
 
 
更に、オープニングトークとして、貴也さんにアートへの思いを話してもらうことにした。
 
そして、今回は会場のレイアウトを、皆が等しい存在として響き合うための場にするために車座に拘った。
その車座の中心に貴也さんのチタンの彫刻「ジェムストーン」を置くというアイデアも浮かんだ。
 
貴也さんの個展のテーマは、『誰かの光』
 
未来の素材、チタンから光が生まれている彫刻の作品「ジェムストーン(原石)」は、まさに、わたしの光である。
 
この「ジェムストーン」に自分達がなる誘導瞑想を、僕がチャレンジしてみることに決めたのは、イベント開催日の3日前のことだった。
  
こうして、演出してくれる仲間に参加者の人達が合流し、「いのちのお祝い会」が一つの形となった。
 
上に書いてきたように、イベントを形にするために、頭の中での暗中模索は続いたが、
現地の竹田に、Hi!Yoriyoに行くと、すべて必要な出逢いがそこに待っていた。
 
Hi!Yoriyo、CONNECT PLUSという場所が、城原神社が、「いのちのお祝い会」を開かせてくれた。
 
お祝い会を控えた2週間前、城原神社でお参りしていた時、普段はいない巫女さんが現れて、神社関係者と直接繋いでくれたことも、奇跡でした。
 
貴也さんが、作品創りで語っている、「人智を超えたもの」が、いのちのお祝い会の全体のプロセスに働いていた。 
 
北九州と竹田を8回も往復しながら、僕はまさに、この地球から表面の土地を移動することを許されて、
天地の見守りの中で、いのちのお祝い会を竹田・長湯でさせていただいた。
 
 
さあ、こうして開催した「いのちのお祝い会」実際はどうなったか。
 
この会に参加した一人ひとりの胸の中に、それぞれの仕方で響いていることだと思う。
 
前日の長湯温泉、天空の杜でのリトリートでの、久住連山の夕陽、満天の星空が忘れられない人もいるだろうし、
 
猪肉のバーベキュー、堤さんのカクテルが楽しかった人もいるだろう。
 
焚火の中で、桜井まみさんがリードしてくれたキールタンの響きに魂が感動した人もいるだろう。
 
僕は、まだゆっくりと、その全部の余韻を味わっていたい。
 
何が、良かったのか、思いどおりにいかなかったか、
そんなことはどうでもよくて、
ここまで来れた、いのちのお祝い会のプロセス自体を
そのままずっと感じながら、
これからの日常を生きていきたい。
 
 
最後に
 
僕が、クラッピングの中で歌った「夢 with you /久保田利伸」の歌詞の中に、
 
原色の夢を 不器用な夢を 雨の朝も 悲しい季節も 歌い続けて
 
という歌詞がある。
 
まさに、自分のみなもとにある光、“原色の夢”をずっと忘れないで、この宇宙の中で、自分だけの歌をうたっていきたい。そこには、きっと素敵な仲間がいると信じて!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?