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押し葉婆になるまで

何年前だかわかりませんが少し前まで、廃品を利用して何か作ろうとすると大抵、貧乏くさいとかケチとか言われたものでした。

フラワーデザインの世界にどっぷり浸かっていた20代の頃、
平気でやっていた事が色々あったなぁと
この作品を見るたび思い出します。

素材として食べ物粗末にする系のもの 普通に流行っていたかもしれません。
板に小枝をボンドで貼って出来た空間に種をびっしり貼り付けたもの。その頃作った試作品なので
40年近く経ってホコリを被っていました。

これを見るたびに胸にチクンと刺すものがあります。後悔や反省 心にしこりがあるのを感じています。
発芽が望めない古い種でなく、まだ元気だったはずのものやスパイスとして使えるものだったし
この他にも色々、かぼちゃの種やひまわりの種を作品の材料として利用していました。 

同じ頃かわかりませんが、形が変わったマカロニに色をつけて工作するのも流行っていました。
食べ物になんて事するんだ、って思いながら
小さなアルファベットのマカロニを並べたものを
可愛い!と喜んでいたなぁ
種だって、マカロニだって、自分達はそんな事のために世に生まれてきたんじゃない って怒っていたかもしれないのにね。


何か、、作るのはとても楽しい事だけど
その時は夢中かも知らないけど
後になって、あーそれは、自分はやらない方がよかったんだな。と思う事もある、と教えてくれる。
だから今、その辺の葉っぱを利用させてもらう事に繋がってきているんだなとおもわせてくれるこの作品
まだ捨てるに捨てられずにいますが

最近ひとつひとつ納得の行くように処分していこうと、やんわり終活モード中

処分するときは
種さん達にお礼と謝罪の気持ちを込めて

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