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『フルライフ-ハードな仕事と長い人生の”重心”はどこにあるのか?』を通して、自分の人生計画を考えてみる。

こんにちは。こんばんは。てるこです。

今日は、予防医学研究者である石川善樹さん著、『フルライフ-ハードな仕事と長い人生の”重心”はどこにあるのか?』

PUBLISHINGさんの出版からの本をご紹介したいと思います。


 この本、1度読了したのですが、自分のやりたい事や自分の人生の目的を考える根幹の本として、本当に良い本だと2度目も読んで再認識しました。しばらくまた時間が空いてしまい、3度目の読了です。今度こそ、熱の冷めないうちに、noteに書きます。

 まず序章で石川さんは、「仕事で結果を残したい」「何者かになりたい」「何か大きなことがしたい!」と、ちょっと意識高い系、もしくは中二病的な方が想定読者だと、読み手のターゲットを絞っています。てるこ、対象者でっす。こういう本、大好きです☆

 さらに有り難い事に、何か大きな事をしたいが、希望や目標が壮大すぎて、今現在、私は何をしたら良いのかわからないわ!!という方の為になる本だと、教えてくれています!

 フルライフ(充実した人生)の逆は、エンプティライフ(空っぽの人生)

 著者の石川さん自身、何をしたいのかわからなかった方だったそうです。28歳で社会人になってから10年余り、予防医学に始まり様々な分野に挑戦してきた方です。そこで、「時間の使い方に戦略を持つことで、フルライフを実現する。」というコンセプトを軸に、フルライフというテーマに真剣に向き合う事にしたのが、本書のはじまりです。

 本や研究をするきっかけとして、「壁(困難)にぶつかる」という体験の話は、成長している人の大事なキーワードのひとつになっている気がしているのですが、著者の石川さんは何かの仕事を通して、大きな事を成し遂げたいが、その「何か大きな事」というのが、何なのかよくわからない、という悩みに突き当たっていた方でした。その「大きな事」が大きすぎるが為に、今現在へと逆算する事が難しい、と。それならば「自分の人生が充実している(フルライフ)」について先人達の知恵をお借りしながら『時間の使い方に戦略を持つことで、フルライフ(充実した人生)を実現する』というコンセプトを立て、真剣に考え、実践した事が書かれているのが、本書になります。
 

 話は本書に戻って、フルライフとは何?という根源的な問い。充実した人生って何?と考えた時、逆に、充実していない空っぽの人生って何って考えると答えが導き出しやすいのでは、と本書は提案しています。

まずはできる限り「後悔」をなくす。そうすることで少しはフルライフ(充実した人生)に近づけるのではないか。私はそのように考えました。

 その上での次の文面。何歳になっても新しい事に挑戦する方は、素敵な顔を持っていらっしゃるな、と感じています。

例えば、どうしてあの時に勇気を出して好きな人に告白しなかったのか。どうしてあの時、「やりたいこと」よりも「やるべきこと」を優先してしまったのか。おそらく「やらなかったこと」はやったらどうだったか確かめようがないので、一度その後悔にとらわれてしまうと、キリがないんだと思います。

 著者の石川さんが言う「自分は総取り人間派」

私もツイッターで、「私は様々な意見に偏りすぎず、両極端な意見の真ん中を歩きたいんだ!」と、ナチュラルハイテンションの時、熱量を持って140字の文字の上で、スピーカを片手に叫んでみたりしています。
 私もきっと、総取りしたい人。そして、やりたいことが浮かんでは消えてしまう人。
 とにかく、時間がない。焦る気持ちとは、いつも一緒のお友達の人間です。でも、この焦り、どうにかならんものか、と悶々としておりました。

石川さんは答えてくれます。

1日~100年の時間的戦略にブレイクダウンする。その先に、そもそも自分は何がしたいのか?と。

要は、あなたの人生のゴールはどこですか、という問いみたいなものだと感じます。

仕事で大切なのは「信用」ではない。「信頼」だ。

フルライフとはWell-DoingとWell-Beingの重心を見つけることである

 ざっくりと言うと、Doingは、(する)の時間。社会の為に活動する時間。Beingは、(いる)の時間。仲間、友達、恋人、家族と過ごす時間だと、石川さんは区分けします。
 この先の寿命が伸びる傾向を考えると、定年制だって75歳まで伸びるのではないか。働く環境にもWell-beingがあるといい。

Well-beingである為の仕事とは、「信頼の文化」がある職場だと、石川さんは言います。

・「信頼」は感情的な結びつきを含む双方向の関係性。
・「信用」は一方向の関係で、理性的なジャッジ。

 「信頼」の文化がある国や組織は、安心・安定が礎にある為、繁栄しやすい。Panasonic創業者の松下幸之助氏も「縁の下の力持ちこそ、みんなの前でしっかり認めるべし」と述べていて、職場やチーム内のコミュニケーションをしっかりと意識すると「信頼の文化」が芽生えるようです。(勉強になります!)


生産性で大事な3つの「時間軸」

重心とは、自由と規律のバランスのこと。それを1日、1週間、3-10年のスパンで考えると石川さんは述べています。

1日の仕事の重心は始まりと終わり。日中は他の人の急な都合が入ったりして、自分ではコントロールできなかったりする時間が発生しやすい。なので始まりと終わりをコントロールする。そうすると、1日全体が充実すると述べています。

 朝け方は、ゴールデンタイムだと本当に実感します。以前は朝方の時間をインプットの時間に充てていたのですが、twitterでマナブさんという方が、アウトプットの時間に充てた方が良いよ、という呟きを参考にして、インプット→アウトプットの時間に変えてみたら、とても書く作業が進みやすくなりました。

1日の終わりには、印象に残った事を振り返る時間をきちんととること。毎日1分でも時間を作って印象に残った事を記録を残すと、良いそうです。

 1週間、3-10年の時間軸の大切さについて興味をお持ちの方は、本書を読まれる事をオススメします。

 最後に、本当に良い本です。私の拙い文章でも興味を持たれた方は、本書を買って読んで良かった!ってなることを、お約束いたします。

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