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note12 祓詞(はらえことば)

#2 -1 は祓詞のみを奏上しています。

#2 -2は大祓詞という長い祝詞を奏上しています。


今回は祓詞という祝詞(のりと)を紹介します。

(ラジオでは読み上げていますので、ぜひ聞いてみてください😊)

なぜ祝詞を紹介するのかというと。

前回の禊ぎ祓えのお話しの中で、伊邪那岐命は黄泉の国(死者の国)へ行ったことで、心身が穢れてしまいました。そこで、築紫の日向の橘の小門の阿波岐原で身を清められます。まずは身につけていたものを投げ捨て脱ぎ捨てると、さまざまな神様が生まれます。その後、川に入って心身を清めて禊ぎをすると、さらに神々が生まれました。

その時に、お生まれになったのが祓戸(はらえど)の神々です。この神々の力によって、多くの罪や穢れを清められるとされています。

その祓戸の神々に罪・穢れを祓ってくださいとお願いしているのが祓詞という祝詞です。

神社では、ご神事の際、必ず最初に神様にお供えする御饌御酒(みけみき)と呼ぶ食べ物やお酒と、参列者する人をお祓いします。シャッシャッとお祓いする道具は大麻(おおぬさ)といいますが、その大麻に祝詞を宣り(のり)ます。その時の祝詞が祓詞です。

祝詞とは神様に対して宣り申し上げるという意味になります。宣るとははっきり述べるという意味があります。

では、祓詞を紹介します。

掛けまくも畏き 伊邪那岐大神
(かけまくもかしこき いざなぎのおほかみ)

筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
(つくしのひむかのたちばなのをどのあはぎはらに)

禊ぎ祓へ給ひし時に
(みそぎはらへたまひしときに)

生り坐せる祓戸の大神等
(なりませるはらへどのおほかみたち)

諸々の禍事・罪・穢 有らむをば
(もろもろのまがごとつみけがれ あらむをば)

祓へ給ひ清め給へと
(はらへたまひきよめたまへと)

白すことを聞こし召せと
(まをすことをきこしめせと)

恐み恐みも白す
(かしこみかしこみもまをす)


この祓詞を訳してみると

口に出してご尊名を申し上げるのも恐れ多い、
伊邪那岐大神が、
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原で、
禊祓いをなされた時に、
お生まれになった祓戸の大神達よ、
様々な災難・罪・穢れが
ございましたら、
祓いお清めください
と申しますことをお聞き届けくださいませと、
畏れ多くも申し上げます。

となります。

このように古事記の禊ぎ祓えのお話しの中で、伊邪那岐命が禊ぎをした時にお生まれになった神々に祓いをお願いしています。

古事記と神道とのつながりとして紹介しました。

また、祓詞とは別に大祓詞(おおはらえのことば)がありますが、この祝詞も機会をみて、皆さんにぜひ紹介したいと思っています。

今回はここまでです。

いつもありがとうございます🌈

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