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【イベントレポート】駆け出しライター必見!超お役立ちライティングQ&A

2022年8月21日(土)に開催されたSHElikes*のイベント【SHE大人の夏期講習】今さら聞けないライティングQ&Aワークショップに参加しました。

ライターとしてキャリアをスタートさせたい人、もしくはライター業を始めたばかりの人。

スキルアップやお仕事獲得など戸惑うことはありませんか?

私は2か月前からライティングの勉強を始め、ライターを本業にして生きていきたいと思っているのですが、正直道筋がまったく見えていません。自分の中の不安を解消できたらと思い、今回のイベントに参加しました。

シーメイトさんだけでなく、駆け出しライターさんにも有料級の内容でしたのでレポートしたいと思います。

講師紹介

山田有真(やまだゆま)さん

ご本人およびSHElikesの許可を得て掲載しております

名古屋発女性雑誌の編集長を経て、現在フリーランスとして活躍中。国内外の旅ロケ、俳優やアーティストへのインタビューイベント企画など幅広い業務を経験。現在はアイドルグループのセールスプロモーションにも携わる。

山越栞(やまこししおり)さん

ご本人およびSHElikesの許可を得て掲載しております

制作会社へ新卒入社後に独立。ライターとして取材のため日本各地に足を運びつつ、業務委託の編集者としてオウンドメディアの運営、冊子編集などを行っている。

アジェンダ

・自己紹介
・パネルディスカッション形式で講師が質問に回答(7つのテーマごと)
※目次からテーマを確認して、気になるものだけでも読んでみてください。
・質疑応答

事前にシーメイト*さんからライティングに関する質問を集め、特に声が多かったテーマに絞ってお話ししてくれました。

シーメイト:SHElikesに参加するメンバーの総称

【テーマ①】SHElikes課題のルールは実際の案件にも通用するのか?

Q:SHElikesのライティング課題には「漢字の開き」や「改行」のルールがありますが、実際のお仕事案件でも共通するルールなのでしょうか?

A(山越さん):ライティング案件のスタンダードと捉えてOK。まずはルールに沿って書く練習としてSHElikesの課題に取り組みましょう。ただし、クライアントごとに独自の規定を定めている場合もあるので、実際にお仕事する際は事前にルール確認をしておくといいです。

Q:開く漢字を覚えるのが大変です。何かよい覚え方はありますか?

A(山越さん):すべて覚えなくて大丈夫です。Web媒体ごとに同じ漢字でも開いていたり、開いていなかったりバラバラなこともあるので、依頼先のWeb媒体を確認しましょう。継続的にお仕事をするクライアントであれば、指摘された漢字はメモしておき次回以降気をつけていくと好印象をもたれますよ。

Tips:まったくルールが提示されない場合は、SHElikesで学んだことを元に自らクライアントに提案してみるのもアリです。

【テーマ②】文章中の「表現」の幅を広げるコツとは

Q:執筆をしていると段々と同じ表現になってしまうのですが……

A(山田さん):使用できる語彙の質と量を増やすことと日々のストックが大事です。Youtube、街の看板、いろいろなところに表現のヒントがあります。自分が「これ読みたい」と思った表現をストックしていきましょう。次にストックした語彙一つ一つを深堀して、語彙の質を高めます。なぜその表現、語彙がいいと思ったのか分析すると質の高い文章になっていきますよ。類似辞典で他の表現を調べるのも一つの手です。

【テーマ③】長文を執筆するときのコツ

Q:3000文字を超える長文を書くことができません。どうしたらいいでしょうか?

A(山田さん):記事として読まれる「理由」を明確にしたあと、あえて文字数制限を超えて書いてみることがおすすめです。まずはあれこれ気にせず書いてみましょう。気にするポイントがないとスラスラ書けることもあると思います。そこで文字数が長くなった場合は「なぜこの記事は読まれるのか」という理由を考えます。その理由に関係がないと思った箇所を削っていくと規定の文字数におさまり、質の高い記事になっていきます。

Tips:「理由」とは読者が求める情報で文章中のハイライト。5W1Hで考えると「理由」が見えてきます。

Q:読者に中だるみさせない内容で5000文字を超える文章をつくるコツを教えてください。

A(山田さん):慣れが大切です!なので3000文字の記事を何度も書いて慣れてきたら、次に5000文字、8000文字とステップを踏んでいくといいですよ。マラソンのように日々の練習を続けていると気づいたら長距離走れるようになりますね。

【テーマ④】実際にインタビュー記事が出来上がるまで

Q:インタビューの際、文字起こしから記事執筆までどのように取り組んでいるか知りたいです。

A(山越さん):インタビュー記事執筆は効率のいい型があるので紹介しますね。まずはインタビューした素材をすべて文字起こしをして、次に構成を考えます。それから記事執筆に取り掛かるという手順です。料理をするときのようにゴールと素材を事前に確認しておくといいモノが出来上がります。特に構成を考えるパートはめんどくさいかもしれないですが、読みやすい記事にするためにはとても大事なひと手間です。

新人ライターであれば締め切りより早い段階で構成をクライアントとすり合わせした方がいいですよ

Tips:Twitterを活用することがよくあります。140文字で伝えるにはどのような流れにするといいか構成するクセづけておくと、ライティングにも活かせますよ。

Q:インタビューのときに質問を考える時点で構成を考えてますか?それともインタビュー後に考えますか?

A(山越さん):事前に構成を考えておくことが大切です。でも構成どおりに進めすぎると優等生な文になって、面白みに欠けることがあるので、気になる答えが返ってきたときは深堀して構成から外れてもOKです

Q:来週初めてのインタビューを控えていてドキドキです……

A(山越さん):初めてのインタビューだとMC役としてその場をコントロールする難しさも味わうと思います。想定外の状況が起こると思いますが、それを体感するいい機会になりますよ。

Tips:ラジオを聞いておくとトークの回し方を学べて、MC上手になれますよ!

Q:文字起こしは一語一句そのまま書き出すべきですか?

A(山越さん):インタビュー記事は話し手さんの口語を作りすぎず整えることがポイントだと思っています。私は記事を読んだだけで、話し手さんの人柄や雰囲気がわかるようにしたいと思っているので、一旦すべてをそのまま文字起こししています。ライターさんによってどのような文章に仕上げたいか異なるので、箇条書きだけのバージョンとフルバージョンの文字起こし両方やってみるといいですね。

Tips:話口調をどこまで記事に反映するかについて。関西弁の話し手さんだった場合は、素が出てると感じた箇所だけを関西弁のままにして、他を標準語に調整してます。関西タレントが関東の番組に出てるときをイメージするとわかりやすいかもしれません。

【テーマ⑤】ライターのお仕事獲得術

Q:単発のお仕事ではなく、1か月の労働時間や報酬が決まった業務委託の見つけ方を教えてください。

A(山田さん):地域によって条件や見つけ方に違いを感じています。私の場合、名古屋を拠点に活動しているのですが、ライターさんどおしで仕事を振りながら助け合っている傾向があると思います。地方の場合は人から人への紹介が多い気がします。私も初めてのお仕事は人からの紹介で獲得しました。

A(山越さん):私の場合最初の業務委託はWantedly*で見つけました。元々はバイトのような形で働き始めたのですが、クライアントの新しいオウンドメディア立ち上げをきっかけに単発のライター業から編集側になり、お給料も固定給に変わっていきました。
スタートアップ企業だと編集や企画など上流部分を任せてくれることが多く、固定給にも繋がりやすいです。スタートアップ企業が集まるプラットフォームとしてWantedlyやSNSが有効です。

Wantedly:求人情報Webサイト

公式HP参照

Q:Wantedlyの”つながり機能”は積極的に活用していくべきですか?

つながりを見て親近感が湧いてお仕事がくるかもしれないですが、そこまで重要視はしていないです。そのつながりを作りたいのであればYOUTRUSTがおすすめですYOUTRUSTには「未経験OK」という案件がたくさんあります

YOUTRUST:企業から転職や副業のスカウトが届くキャリアSNS

公式HP参照

スタートアップ企業は先輩がいなかったり、前例がなかったりするので鍛えられることが多いです。一緒に伴走してメディアを育てていくイメージで、クライアントからの信用を得て、今後の仕事につながりやすいですよ。

【テーマ⑥】いつから「ライター」を名乗っていいのか?!

Q:クラウドワークスで初心者からスタートしましたが、何件目から「経験者」として応募していいのでしょうか?

A(山越さん&山田さん):2件目からプロだと思ってお仕事にチャレンジしていきましょう!
報酬をまだ得ていない段階でもライターと名乗っていいんです。むしろライターと名乗ることで責任感が増します。「ライターの○○です」と名乗る練習しましょう!(笑)

Tips:自分から積極的になれない人へのアドバイス。自分あてに来たお仕事は断らず、まず引き受けてみましょう。想像してもないようなお仕事にたどり着ける可能性がありますよ。

【テーマ⑦】書籍出版がしたい。そのためにやるべきこととは?

Q:将来書籍を出版したいです。ライターとして経験を積むより、編集者の経験を積んだ方がいいのでしょうか?

A(山越さん):出版社をとおして自分の書籍を出版したいならインフルエンサーになる道がおすすめです。自費出版ならZINE(ジン)*を活用してみてはどうでしょうか。まず自費出版で編集のコツや出版の流れを知るといいですよ。

ZINE(ジン):個人の趣味で作る雑誌

https://www.spinno.com/blog/archives/2297

【テーマ⑧】画像や引用の仕方など著作権について

Q:本を紹介するときに自分で撮った写真であれば使用していいのですか?

A(山越さん):画像は商用フリーか否かを確認、文章は丸ごと引用する必要があるのか否かを確認することがポイントです。本の写真を載せるときは正式な「名称」「出版社」「著者」がしっかり書いてあればOKです。ネット上にある画像を使う場合は商用フリーかどうかを確認しましょう。
文章は引用する必要がないのであれば、SEO的な観点から引用しないほうがいいです。引用は難しいので、クライアントや編集者にどこまで引用していいのか確認しておきましょう。
SHElikesの新しいコース「著作権とNDAを理解しよう」を受講すると理解が深まりますよ

参加者の声

イベント終了後にTwitterに参加者からの感想が投稿されていました。

まとめ

今回のイベントは土曜の昼間ということもあり、実はスッピン&部屋着のオフモードで参加しておりました。ところが想像をはるかに超えた有益情報がとびかっていて、序盤でスイッチが入ってしまい、気づけば質問攻めにしてしまっていました(汗)
痒いところに手が届くような回答ばかりで、とても有益な内容でしたので、シーメイトの皆さんはぜひアーカイブを視聴してみてください。

場所:Slackチャンネル「#02_公式イベント告知」


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