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現役インタビューライターによる公開添削【イベントレポート】

この記事は、SHElikesライターコミュニティ自主企画のイベントレポートです。シーメイトさん以外にも参考になる内容かと思います。ぜひ読んでみてください☆

こんにちは!
SHElikes 7期ライターコミュニティサポ隊のTerumiです。

ライターコミュニティ(ライコミュ)の自主企画イベント「#ここだけライコミュ」第4弾が開催されました!

毎度神回となる#ここだけライコミュですが、アーカイブが残らないので参加できず悔しい想いをした人もいるはず!ということでイベントレポートを書かせていただきます。

今回はインタビューライターとして第一線でご活躍中の仲奈々(@nanapan0728)さんに、ライコミュCPなりーさん(@Nalie0923RB)の記事を公開添削していただくという企画。

控えめに言って有料級でございました!!

まず、なりーさんのインタビュー記事を読んでみた

公開添削する題材は、なりーさんが人生初めて書いたという下記のインタビュー記事。

参加者全員で読んでみて各々感想を述べました。
▼私が思った感想はこちら▼

・問いに対して答えの部分がシンプルで読みやすい
・5000文字とは思えないほどスラスラ読めた
・作詞する際のメモを写した写真とかリアルにイメージできていいな
・「ファンから言われた言葉で印象に残っているもの」の問いが具体的な質問になっていていいな
・この人の音楽を聞いてみたい(どうやったら聞けるんだろう?)

果たして仲奈々さんからの総評は?!

ライターコンペの添削を務める仲奈々さんとコンペ経験者のなりーさん。今回もライターコンペの要領でまずは総評をいただきました。

【仲奈々さんからの総評】
つっかかりがない良い文章だと思います。5000文字の文章をスラスラ読めるのは、書き手が細かいところを調整しているからこそ。見えない努力のたまものです!
愛実さん(インタビュイー)の人柄が伝わってきて、愛実さんのファンになるよう記事でした。

「つっかかりがない」というのは何度も言っていて、1番のほめほめポイントだったように思います。文章を書くうえでどんなライティングにも共通する大事なポイントだろうなと思って聞いておりました。

「改善ポイントも教えて!」by なりーさん

向上心の塊、なりーさんは褒められただけでは満足しません!イベント後半は仲奈々さんに「もっとよくなるポイント」を教えていただきました。

仲奈々さん:「このままでも十分素晴らしく、Webメディアに掲載されていそうな記事だと思いますが……。なりーさんご自身で気になっている箇所にお答えしていきます。」

ということで、なりーさんが気になっているポイントを聞きつつ仲奈々さんに回答してもらいました。

なりーさんのお悩み➀「私のコメントを入れすぎてしまった気がしています」

仲奈々さんからの「もっとよくなるポイント」
自分語りをしているわけではないのでOK。(たとえば「私はこんなことがあって、こんな人間なんです」のような文章は自分語り。)読者が共感しながら読めると思うので、これくらい自分の想いを書いていいと思います。読者にも問いかけている感じが出せています。ただし記事にするときは自分の話は極力抑えてインタビュイーをメインにしましょう。

なりーさんのお悩み②「構成に悩みました」

仲奈々さんからの「もっとよくなるポイント」
今のままでも読みやすいですが、時系列が行ったり来たりしている印象はあります。読者が今どこの話をしているのか迷子になってしまうと、愛実さんの話に集中しにくくなってしまいます。時系列をわかりやすく書くと、愛実さんの良さがストレートに伝わると思います。ドッキリは無しで書きましょう。

ドッキリとは、たとえば推理小説だと時系列をわざとごちゃごちゃにして、伏線回収をする。そして最後にドッキリで楽しませるテクニックが使われているんだそう。確かに!!ですよね!

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▼このレポートを読んでいる方に持って帰ってほしいTips▼
ストレートに伝えたい記事は時系列をきれいにすべし!
現在(どんな人なのか、自己紹介)→過去(きっかけ)→未来(今後のやりたいこと)がインタビュー記事の王道とも言える書きやすい順番。
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あえて王道の型をくずすパターンもあるそうです。たとえばパンチのある言葉を文章の冒頭に持ってきて、読者に「どうゆうこと?」と思わせるとこから始めるパターン。なりーさんの記事を例にするとこんな感じに仕上げるのもアリだそう。
『「私、夢に向かって生き急いでいたいんです」一体なぜ彼女はそのように思うようになったのか聞いてみた』

なりーさんのお悩み③「タイトルのつけ方についてアドバイスください」

仲奈々さんからの「もっとよくなるポイント」
noteだと30文字しか表示されないので、冒頭にパンチのあるワードを入れたほうがいいです。冒頭に「自主企画」を持ってくると読まれないこともあるので、もったいない気もしますね。「インタビュー」もいらないかなと思います。愛実さんのことが気になるワードを持ってくるとGood。「会社員兼シンガーソングライター」などペルソナとなる読者が気になりそうなことを入れましょう。

タイトルに「インタビュー」を入れずにインタビュー記事であることを伝えるにはどうしたらいいかという質問もありました。その場合は「30歳でシンガーソングライターの○○さんに聞いた」のように書けば字数は減らしつつ、インタビュー記事ということがわかります。

なりーさんのお悩み④「リード文に関してもアドバイスほしいです!」

仲奈々さんからの「もっとよくなるポイント」
今のままでも良いですが、「読者の悩みを解決できますよ」というポイントを出せるともっといいかもしれないですね。30歳という歳でやりたいことに突き進むのは難しいと感じている人も多いので、そういった人たちに刺さる一文があるといいかな。『「いい大人なんだから地に足をつけなきゃ」大人になるとこのように知らず知らずのうちに自分を縛り付けていることはありませんか?』みたいな出だしで始まると共感されそうです。

なりーさんのお悩み⑤「追加でもっとください(笑)」

なりーさんの飽くなき追及は止まりません!(笑)。さらに改善できそうなところを聞いていきます!

仲奈々さんからの「もっとよくなるポイント」
パンチのあるマインドの話は多かったけど、なぜそう思ったのかというエピソードトークがあると、読者はさらに共感しやすいです。
「悲しい」と言われてもどんな悲しさだったのか結びつけられないんです。映像化して情景をつけるとどんな悲しみなのかがわかりやすくなります。映画を作るイメージで情景を描写してみてください。たとえば「私は悲しかった」と言われても「私も悲しい」とは思えないけど「大好きな彼に振られてた」とか描写した方が感情移入しやすくないですか?

「最後にもういっちょ!他にもあれば教えてください」

最後まで仲奈々さんのGiveの精神が炸裂していました!なりーさんの記事が読者に、より深く刺さるためのポイントを教えてくれました。

仲奈々さんからの「もっとよくなるポイント」
「カッコいいな」は伝わったけど、この人はカッコいい人だからできたんだろうなと思われてしまいそう。30歳すぎて夢を叶えるのはすごい人にしかできないと思われると読者の気持ちが離れてしまいます。
葛藤した箇所がサラッと書かれているけど、ここにもエピソードトークがあると、「私もできるかも」と思わせることができると思います。

参加者からの感想

イベントに参加してくれた皆さん、満足度が高かったようで「学びが多かった」というコメントが溢れていました。

今回イベント参加してくださった皆さん、ありがとうございました!参加できなかった方にはこの記事が役立てば幸いです。

次回のライコミュイベントは3月22日(水)「想いの届け方_人の心を動かす文章の誕生秘話」です!次回もお楽しみにー💓

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