元永知宏『どん底: 一流投手が地獄のリハビリで見たもの』(河出書房新社、2018年)を読みました。

プロ野球で活躍した後、ケガで苦しんだ投手のノンフィクションです。野球選手にケガはつきものですが、特に投手は怪我が多く、ケガの前と後でキャリアが大きく変わります。またケガをしてもその後の経過は人それぞれでケガ以前よりもパフォーマンスが上がる場合もありますが、全く投げられなくなる場合もあります。ケガの見方も様々で元巨人の西本聖さんはケガをするのは投げ方が良くないからと考え、元ヤクルトの川崎憲次郎さんはケガは避けられないと語ります。読むのも痛々しいエピソードが多かったですがなかなかここまで野球選手が自己開示するのを読むのも初めてで色々感じるところがありました。

本書より…

「誰だって、変えることは怖いし、何かを捨てることは難しい。まず変わるためににも勇気が必要です。何かを捨てない限り、新しいものは身につかない」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?