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北口 正人『billboardを呼んできたサラリーマン 電鉄会社の傭兵たちが作った夢の棲家』(ダイヤモンド社、2019年)を読みました。

西梅田のビルボード大阪にたまに行きます。好きなアーティストを目の前で観れるのは何よりの愉悦です。小西康陽、元ちとせ、土岐麻子…いずれのライブも最高でした。90年代にシカゴにいたころはJazz Showcaseなどでの一流の演奏を気軽に楽しんでいましたがそういう場所が日本にあればなあと思っていました。そうした大人のためのクラブという文化を30年かけて創られた著者のストーリーは阪神電鉄というお堅い大企業で新しくておもろいことができるという可能性を示してくれるように思いました。音楽好きにはたまらない内容ですが日本のイノベーションの文脈でも重要な一冊です。

本書より…

この時期に学んだことが三つある。

一つ目は、「優良なネットワークの作り方」。
・・・否定はしないが私の答はもっと簡単。優良なネットワークを持っている人と信頼関係のある友人になり、自分のネットワークにするのがてっとり早いと思う。但し、自分よりも地位の高い人との付き合いはそう簡単ではないが、肝心なのは情報を絶対に止めないこと。つまり、頼まれごとは絶対断らず、一生懸命に解決しようとすることで、結果としてダメでも信頼関係は構築されるということだ。

二つ目は、「事業を創ることができる能力」。
・・・

三つめは、「会社には出世以外の道もあると考えること」。

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