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きらきら

遠くの雲の合間から光が差す。まるで何かの入り口のようでどこか違う世界に行けるかもと想像してみたり。

電車のレールがハシゴになり、雲のトンネルを突き抜けると「まもなく雲の上」とアナウンスでしゅっぽ、しゅっぽと電車が雲の上を走っていた。
青や白、紫の金平糖のような星が空一面にきらきら輝いて、1粒って食べてみると砂糖の甘さがあった。
近くにあった小さな雲を食べてみると、海苔塩味だったので驚いたがもう一口食べた。

なんだか不思議なところ。そうだ、お土産に、ポシェットに詰め込んで持って帰ろう。
今度はみんなでこよう、一人よりももっと楽しくなる。

帰りも電車でしゅっぽ、しゅっぽと帰った。
電車から降りると雲のトンネルはどこかへ行き、青空が広がっていた。

「ただいま」
「おかえり、どこ行ってたの」
「あのね、今日は…」

今日も1日楽しかった思い出の話

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