がんをめぐる冒険(15)入院準備、オススメは紙パンとトリートメントシャンプー

 入院前には、看護師の説明、事務方の説明、それから家族同伴で医師の説明もあり、午前中に検査して、午後は説明だったり、1日中病院にいることも多くなりました。とはいえ、院内はWiFi環境も整っているし、パソコンを開けば仕事はできるので快適。コンビニにはコンセント付きの机もあるので充電しながら仕事もできる。ちょっとしたノマドワーク、ストレスはありませんでした。
 術前説明の同伴は叔母に頼みました。家族はちょうど父が半年前に亡くなったばかり。母に相談したら過剰反応するのが目に見えている。最近、毒親化も進んで面倒なので、母には病気のことは言わないことにしました。弟は家庭もあるし、死ぬほどのことでもない限り相談する必要もないかなと。叔母は、父のすぐ下の妹。父が長男で、下5人が全部女の長女。シングルで、もともと心臓血管外科で看護師長をしていました。社会常識も医療知識もあり、理解度も高いので話もスムーズ。しかも、乳がんと子宮がんを経験していて、がんから20年以上経て、医師から「卒業」と言われたがんサバイバーでもあるので、わからないことがあれば補足説明してくれるので、叔母一人いれば充分です。
 入院は1週間。手術の前日から6泊7日。荷造りも進めなければなりません。パジャマは前開きでなければいけないとか指定もなく、Tシャツでもいいとのことで、いつものリラクシングウエアをメインに、外出用にスウェットなども用意。一度入院したら家族に頼めないので多めに何でも持っていきます。
 パンツは紙パン。旅先に洗濯物を持って歩くのが嫌いで、昔はいらなくなったパンツを履いて行って、捨てて帰っていました。ですが、捨てるものもなかったので100均の紙パンを試したらアラ便利。以来、旅は紙パン派になりました。今回はAVの製作会社にいるポチャ君からもらった現場のおさがりが大活躍。女優さんがエステティシャン設定の「エステものAV」があって、その都度業務用のものをまとめ買いしているそうで、デカパン、ジャストサイズ、Tバックなどなど未使用品をごっそりもらっていたのです。紙パンツの気持ちになったらAV女優から私になって残念の極み。ごめんね。
 病院にはパジャマのレンタルはあってもパンツはなく、情報共有されていないのはなぜなんだろうと思います。家族がこのせいで洗濯物を届けなければいけないのも面倒だし、退院して疲れた体で洗濯物の山と戦わなければならないのは骨が折れます。こんな時だからこそ、つらい仕事はなるべくなくしてもいいんじゃないでしょうか。
 それから、今回ヒットだったのが「トリートメントシャンプー」。シャワー時間は30分しかないので、シャンプーしてトリートメントしてなんて時間がない。ドラッグストアで旅行用の小分けのコーナーで気になっていたココネのトリートメントシャンプーを試しに使ったら、髪もしっとり! シャンプーとトリートメントの2工程が1回になって、タイパになる! 
もしも予定が伸びた時のことも考えて10日分ほどまとめ買いして鞄に詰めました。

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