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持ち上げて倒す

斉は楚と秦を破り、韓、魏、趙の三国を押さえていました。
そんな斉の隣国である燕はもはや風前の灯でした。

燕王のそんな憂いを除くため、蘇秦の弟である蘇代が斉王をおだてて宋に出兵させました。
斉は宋を滅ぼしたものの、外征のために疲弊し、国力が低下してしまったのです。

燕王は今こそ攻めるタイミングだと天下の諸侯に呼びかけ、連合を組んで斉を打ち破ったのです。
これによって国難を免れました。
強いものを倒すためには、さらにそれを増長させることが肝心です。

相手を持ち上げることは重要です。

韓と魏は優劣のない国力を持っていましたが、次第に韓が優位に立つようになりましたそれは韓の名臣である申不害が魏王を美辞を並べて臣礼を取らせました。

気を良くした魏はおごるようになりました。
そうなれば諸侯から憎まれるのは当然のことですし、敵の敵は味方ですから、韓に味方するようになるでしょう。

一人の下に屈して、万人の上に伸びるという作戦が成功したのです。

強い相手と戦うためにあえて強い相手を持ち上げる作戦というのはそのようにやっていきます。
陰陽論などの方法がありますが、古代から自然を元に策が練られてきました。
そのような学びに興味のある人は是非一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。