水に流すのは何のため
何か悪いことがあると水に流してほしいなんていう人がいます。
しかしながら、水に流すという言葉の意味を理解していないのではないでしょうか。
別に水に流すっていうのは、その悪い問題や出来事がなかったことにしようということで、目を瞑ったりウヤムヤにして欲しいという意味に考えてしまうところがあると思います。
行為としては無かったことにしているのかもしれませんが、水に流すというのは、赦しということです。
要するに赦しに対する日本の言霊ということです。
日本は世界的にみても水に恵まれた国ですから、日本人は水と共に生きてきました。
それだけに水について感覚的によく分かっています。
水は流れている時は美しくて清らかです。
一方、流れていなければ濁ってきて淀みますし、悪臭も放つようになります。
心が水と似ているということに日本人が古くからの知恵で知っています。
過去の嫌な出来事や失敗にこだわって、憎しみや怒りや後悔を持ち続けていると、水が淀むように心が淀んできます。
だから、水に流します。
別に憎い相手、許せない相手を許すことではありません。
ドロドロと淀んだ心を抱えて苦しんでいる自分を許すのが水に流すということです。
許せないことで心が淀んでしまっても水の神様に流してもらい、淀んだ心を遠くへ運んでもらうという許しのことです。
皆さまも嫌なことがあれば、水に流すことが大切です。
使い方を間違えればさらに大変なことになっていたかもしれません。
納得いかない相手を許すのは辛いことですからね。
見えない世界のことを知ることで心の状態も変わるでしょう。
心というのも見えないですからね。
見えない世界というものに興味のある方はぜひ一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。