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式王子と病人祈祷

病人を祈祷する上で、いざなぎ流では、まじないから、症状に応じて、徐々に強いものを行なっていき、それでも無理だった際に、式王子を呼ぶという話をしました。

祈りのような祭文ではなく、法文というさらに強いものを使っていきます。
最初に呼び出すのは狼の神様です。

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悪い者たちに対して、狼に食べさせるぞと脅しをかけるわけです。

しかしながら、式王子は強大ですから、術者にもリスクがあるため、小刀を持っています。その小刀を御幣に突き立てるのです。刃物で自分を守りながら使役しないといけません。

それだけの対策をとりますが、それでも長時間い続けるのはリスクが伴います。
制御から離れてしまうとそれだけの問題を引き起こしていますからです。

そのくらいの力をお持ちということですね。

式王子の儀式が済んだら、次は人形を使います。

ここで使うのは20cm程度の紙で作られたものです。
それを病人の身体に載せて御幣を使って上からさすります。
紙のギザギザがあるため、人形が引っかかって飛ばされるわけです。御幣と人形に悪いものがついていますから、それと一緒に飛ばすわけですね。

最後に、それらを処分することで、病魔を完全に取り除くわけです。

オリジナルの形代もあります。

見えないものの力を借りるべく、学んでいくことは自分の人生において有効だと思いますが、強いものにはリスクがあったりとそう単純なものでもありません。
何事にも言えるかもしれませんが、キチンと学んでいくことでリスクをコントールすることが大切です。
このような学びを深めていきたい方は是非ご一緒しましょう。


これからも良い記事を書いていきます。