![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138485702/rectangle_large_type_2_00417ccf028e71838795a6961006e94e.jpeg?width=800)
小牧長久手での人間関係の隙
家康は小牧長久手の戦いで、突然反転するという謎に見える進軍で大きく勝利しました。
色ヶ根の丘の上はとても見晴らしが良く、ここから戦場がパノラマのように一目で見渡せました。
家康がこの丘に立った時に、味方は堀秀政の舞台に反撃され、追い詰められていました。
側近の者たちは、彼らを助けるべきだと進言します。
しかし、それをしては池田軍を逃してしまうばかりか、徳川の主力部隊も自滅してしまいます。
ここは情に負けてはならないということで、重大な局面でした。
この戦いでは家康と秀吉の戦いにおいても重大な決断を迫られました。
そして、この時の丘の上での決断も、この戦いでは非常に重要でした。
眼下の味方には見向きもしないで、まるで見捨てたかのような行動をとったのです。
この丘はとても重要であると、家康も池田も気付いていました。
実際に、家康がこの丘を取ったことにより、池田の部隊は二分されてしまいました。
再三、堀秀政に救援を要請しましたが、彼は来ませんでした。
家康は秀政が来ないことを予測していたのです。
2人の仲は悪かったのです。
互角の地位にあった2人ですが、秀政はもともと信長の有望な参謀でした。
そんなこともあって勝人の采配の悪さに愛想をつかしていました。
勝人も秀政の優秀さは認めてはいましたが、7歳も年下の秀政から命令を受けるのは感情的には我慢できないものがありました。
家康は2人が仲が悪いだろうという心理を洞察し、そこに弱点を見出しました。
だからこそ、秀政に背後を攻められることはないと確信し、丘の上を目指したのです。
これにより、小牧長久手では勝負が決まったようなものでした。
合戦の決着はほんのちょっとした隙で決まりました。
その小さな隙を見つけられるというのは、見えない世界のことを学ぶとやりやすくなります。
そんな学びに興味のある方は是非一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。