役小角とユダの様な弟子の裏切り
修行を積んだ役小角はその力を発揮しました。
それほどの力でしたから葛城山の小角として名は知れ渡りました。
そして、人々のためにその力を使う様になりました。
日照りの夏には請雨の修法を用いましたし、秋の雨風が強ければ祈りを止めるなど多くの人を救ったのです。
そんなことが沢山起これば、少しでも小角の近くにいようと考えるものです。
多くの人が山に住み始めましたし、山林修行の僧たちも小角を慕う様になりました。
葛城山は修験道を中心とした巨大コミュニティとなっていきました。
しかしながら、そのコミュニティには、朝廷の税などから逃げたものたちも少なくありませんでした。
小角はそういうことは気にもせず、人を受け入れていきました。
そんな中、物部氏の子孫だった韓国連広足という弟子がいました。
彼は、見えない力を出世のためにしか考えていない不届き者でした。
小角はそういう力は厳しい修行と共に気付くものだと伝えていても、この弟子は教えて欲しいと言いはり、ついには体得できませんでした。
そして、あろうことか、自分が楽をしようとしたのを棚に上げて、激怒したのです。
まさにファビョったっということでしょうか。
小角が呪術で人を惑わした上げたく、朝廷へ謀反を計画していると、嘘情報を密告したのです。
ほとんどユダの裏切りのような事態でした。
逆ギレしてデマ情報なんて、この弟子のおかしな点は名字だけにして欲しかった者ですね。(読み方は違いますけど)
特別な力を得ようとすれば、それくらい大変なのですが、ちまたにはやれ1日でできるだの表面的なことばかりです。
こういうことはとても長い時間がかかりますから、ひとりでやっても心が折れてしまいます。
葛城山の様にコミュニティとして走っていくことが長く続けるコツでもあります。
これからも良い記事を書いていきます。