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中国の小説は、もはやフィクションにあらず

中国にも沢山の小説がありますが、小説と言い張りつつ、実は本当のことを書いているものがありますので、そういうものについてです。もちろん日本のフィクションと言い張っているものにもそういう類のものがありますけどね。

たとえば平妖伝が有名です。

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天界から法術の書を盗んだ不届き者がいるのですが、彼がその本の通りに修行を行い最後は神になるというサクセスストーリーです。

色々な修行や呪術がでてきますが、本当のことを書いています。
平妖伝は、かの幸田露伴さまも愛読していましたが、ストーリーが好きだったのか、その風刺が好きだったのか、気になるところであります。

もっと有名どころでも、三国志や水滸伝なども多くの呪術が出ていますが、実際に即して書いてあります。下手なスピ系のハウツー本を読むくらいなら、こういう古典小説でも読んだ方がよほど正しい知識が得られるのではないでしょうか。

しかしながら、小説でしょ、本当なのかと疑いを持っている方もいらっしゃいますが、万法帰宗という道教の本がありますが、そこで出てくる式神使役のやり方は平妖伝の第13回に式神の儀式が出てきますけれども、そのやり方と同じです。

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小説の一場面とあなどることなかれ、専門書に書かれている内容を堂々と表現しているのですから油断大敵です。

このように、見えない力というのはスピ系がやっている怪しいものではありません。専門書に書いてあるガチのことも案外小説に普通に出てくるくらい身近なことなのです。
そういうところから読み取ることもできますが、もちろんそれがメインではありませんから、端折られている部分もあります。
昔は身近だった存在なのだから、再び身近にしたいとも思っていますし、そういうものに関心のある方はぜひこの機会に一緒に学びましょう。


これからも良い記事を書いていきます。