灌頂と縁
密教において灌頂は重要な儀式です。
また、在家の信者と仏を深い縁で結ぶ結縁灌頂と、修行者が受ける伝法灌頂があります。
結縁灌頂は灌頂道場の扉を全部閉じ、外からの光や音を遮断して行われます。
道場の内部は作法に従ってきちんと整えて美しく飾られています。
灯明の明かりとお香の香りが立ち込めて、衆僧の誦経が響き森厳雰囲気が醸し出されます。
受者は目隠しをされ、手を胸の前にして、普賢菩薩の印を結びます。
オンサンマヤサトバン
の真言を唱えながら、道場中央の大壇に敷かれた曼荼羅の前に導かれ、そこで指に挟んだ樒を落とします。
その樒を落としたところの仏がご縁のある仏だということです、
これは投華得仏といい、灌頂の重要な儀式です。
伝法灌頂は修行者が阿闍梨の位を継承する重要な儀式です。
阿闍梨が修行者の資格を判断するために、夢占いや歯木投擲、投華得仏、誓水授与などの儀式を行います。
これらは密教の奥義でもあります。
このように密教の修行においては灌頂というのが重要であるということがわかります。
印や真言や曼荼羅など様々なものを組み合わせて儀式を行っています。
見えない世界についてやっていく上で、1つのやり方が分かれば良いというものではありません。
多くの手法を組み合わせて効果的にしていくのです。
幅広い側面から見えない世界について磨いていきたいと思われる方は是非一緒に頑張りましょう。
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これからも良い記事を書いていきます。