咒と呪
一部の地域にはいまだに残っている咒。
これは何かと言われた時に、例えるならばカエルに襲いかかる蛇の目に見えないような感覚ですね。
眼光もあるでしょう。
旋回しながらピーヨロと鳴くトンビもまさに咒です。
蛇はカエルにこの咒をかけ、トンビも獲物に咒をかけて、相手をすくませてしまうのです。
人間も彼らを見習いました。
原始時代において、狩猟や死者を弔う際に咒を使うようになりました。
そして、時が経つにつれて、人は言葉や文化というものを習得するようになりました。
とりわけ陰陽五行論を知ったことで、自然で起こる様々な現象を理解し、言葉や形として咒を捉えるようになったことで、呪となったわけです。
例えば、呪力があるという紋様が古墳から出てきますが、元々死者の魂が外に出てきて、霊障を起こすと恐れられてきました。
そのために、そういうことが起こらないように呪の紋様を彼らの墓に刻みました。
古代中国で盛んだった道教思想の図式化と言えるでしょう。
言霊や紋様など、見えない世界について考える上で重要なものも中国の古代の哲学には多くの叡智があるということが分かります。
単に見えない世界の力を磨いていくにとどまらず、古代の哲学も並行して行い、裏打ちのある見えない世界というものを目指しています。
興味のある方は一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。